漢方薬 中医師 漢 方

水分代謝の異常産物が、心に詰まった状態で、意識の混濁や胸苦しさが起こることです。痰によって心の「神を主る」機能が障害されたものです。現代医学的な病理では明瞭でないが、脳の循環障害・代謝異常・浮腫および自律神経系の失調などが関連します。

脳動脈硬化症・脳栓塞・脳梗塞・脳軟化症・精神分裂症・てんかんなどに見られます。
(主症状)ひとりごと・痴呆・行動異常・情緒異常その他の精神・意識の異常がみられます。急性のものは,突然意識を失い運動麻痒・知覚麻庫をともないます。療が多く喉がごろごろ音がします。
舌苔は日賦・舌は脾大で淡紅,脈は沈弦滑。
【論治】
蘇合香・欝香・菖蒲・安息香などの温性の芳香開籔薬に半夏・天南星・白附子などの温性の化痰薬,檀香・沈香・丁香・木香・乳香・没薬・香附子などの理気薬を加えます。
【代表方剤】
滌痰湯など,意識喪失があるときは蘇合香丸などを用います。