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腎精不足とは、骨格発育不良知力減退・運動能力の発達不良あるいは減退・性機能低下による生長・発育・生殖・栄養代謝・神経機能維持などの機能減退です。

先天性の虚弱・栄養不良・性生活の不節制・慢性病による消耗・老化などで発生します。
甲状腺機能低下症・下垂体-副腎皮質機能低下症・糖尿病・先天性虚弱症・老人性痴呆症などでみられます。
【主症状】
めまい・耳鳴・脱毛・歯の動揺・知能減退・健忘・動作緩慢・腰や膝がだるく力がない・歩行困難・性機能の減退など、小児では、泉門の閉鎖が遅い・首がすわらない・発育が遅い・動作がにぶい・知能の発達が悪いなどがみられる。
【論治】
治法は補益腎精で、熟地黄・山茱萸・菟練子・杜仲・拘相子・肉礎蓉・巴戟天・鎖陽あるいは紫河車・鹿茸・亀板などの動物性の補益腎精の薬物を用います。
【代表方剤】
●補陰剤…左帰飲・左帰丸・河車大造丸
●補陽剤…右帰飲・右帰丸など。

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