漢方薬 中医師 漢 方

心火旺;心の陽気の過亢進状態で、中枢神経系の亢奮・自律神経系の過亢進・異化作用亢進・副腎髄質機能の亢進などによって生じると考えられます。
精神的な原因・刺激物の摂取過多などによることが多い、はげしい熱症(実熱)が特徴で、虚証の症候はみられません。

自律神経失調症・口内炎・舌炎・不眠症などにみられ、精神分裂症・神経症などでもこの症候を呈することがあります。
【主症状】
寝つけない・夢が多い・顔面紅潮・いらいら・動悸・胸があっ苦しい・口渇・口内炎・舌のびらんと惨痛などがみられる。
●甚しい場合は、狂躁状態や精神異常を呈します。
●舌質は紅(とくに舌尖部)・舌苔は黄です。
●脈は数で有力。
【論治】
●治法は清心瀉火です。
黄連・連麺・淡竹葉・知母・蓮心・木通・灯芯草」甘草などの清心瀉火薬を用います。
【代表方剤】
●調和胃腸剤…三黄瀉心湯。
●清熱解毒剤…黄連解毒湯
●清臓腑熱剤…導赤散・清心蓮子飲などを用います。