ビタミンCの効果(びたみんCのこうか)

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 いま世界的にビタミンCの効果が見直されています。
 ビタミンCが不足すると、壊血病となり死に至ることは古くから解明されていまずが壊血病と言う馴染ない病気はともかく、最近今世紀最大の科学者と言われるアメリカのライナスポーリング博士によってビタミンCの驚く程巾広い効果が発見され又、それに基いて各国の科学者や各科の専門医師によって種々研究、実験の結果更に多<の効果が続々と発表されています。
 その主なものを列挙してみますと、

効 果

説       明

かぜやウイルス性疾患の予防と治療に ビタミンCはインフルエンザウイルスのほか小児麻痩、ウイルス性肝炎、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、その他十数種のウイルス性疾患に対してビタミンCの投与がウイルスの増殖を抑制するインターフェロンの生産を増加させることが解って来ました。
がん患者の延命と予防に 上記のようにガン細胞の「殺し屋」インターフェロンを増加させるほか、強力な発がん物質であるニトロソアミン(食物中に含まれる硝酸塩、第二級アミンが胃の中で結合して出来る)の生長を妨げ、又細胞と細胞を結びつけるコラーゲンと言う物質を丈夫にしてガン細胞が入り込めないようにする働きがあります。
動脈硬化を防ぎコレステロールを減らす 血中コレステロールが増えると動脈硬化症が多くなり脳血栓、狭心症、心筋硬塞になり易くなります。ビタミンCは血中のコレステロールをコントロールします。ビタミンCは過剰のコレステロールを胆汁酸に変えて外部へ排出することが証明されています。
しみ・そばかす、日焼けなどの色素沈着に ビタミンCは皮膚にあるメラニン色素の生成を阻害してしみ、そばかすを防ぐことは大方のビタミンC剤の効能に記載されていますが、日やけなど光に対する感受性のテストではビタミンCを多く摂つたグルーフ程日焼けしなかったという成績があり、特に若い女性においてその傾向が強かったという報告があります。
ストレスに強<なり胃炎や胃潰瘍を妨ぐ 暑さ、寒さや騒音などの物理的、或は対人関係への心使いなどストレスが加わると他の器管よりビタミンCが多く含まれている副腎皮質ホルモンの分泌が盛んになります。
副腎皮質ホルモンの機能を良く保持するためにはビタミンCが必要となります。
タバコをのみ過ぎる人に ある研究者の発表ではタバコ1本でビタミンC25rが失われると言い一般にタバコを吸う人の尿や血液中のビタミンCは吸わない人の約半分位と認められていますから、ヘビースモーカーにはビタミンCの補給が必要でしょう。
小児の知能指数を上げ背を伸ばす アメリカのクラバとカッツと言う2人の学者はビタミンCを対照として6ケ月間オレンヂ果汁の投与によってテストした結果、特に平常ビタミンC摂取量の少ない児童において著しい知能指数向上を認めたとあり、又インジアナ大学ミラー教授がビタミンC1日500r、5ケ月与えた6〜11才の男子では与えなかった児童に比べて1.32p伸びたと報告されています。
糖尿病の治療に 糖尿病の治療には現在のところインスリンしかありませんが、インスリンの投与はインスリンが抗原となり対抗する抗体が出来るために更に量を増やさなければなりませんが、ビタミンCを十分に与えるとべ一夕ー細胞がふえてインスリンの生産がすすみ、したがって糖尿病が改善される事が解りました。
白内障の進行が止まり、視力が回復する ビタミンCと唾液腺ホルモン剤であるパロチンの併用によって白内障の進行を遅らせ或はくい止め場合によっては治療前より視力が回復する。
これは日本の或る眼科専門医の発表によります。
歯槽膿漏の予防と治療に 1964年既にアメリカアパラマ大学のチャースキン博士によって確認の発表があり、これに基いて当初C剤の効能には歯齪炎、歯槽膿漏、鶴歯の予防等の効能が容認許可されています。
疲労回復にビタミンC 筋肉労働や、スポーツをするとき体内のビタミンCが尿や汗のなかに排出されて減少することは良く知られています。夏の高校野球でもビタミンCの摂取量の少いチームは疲労回復が遅く蓄積性疲労状態を示すと言われています。
貧血を改善する ビタミンCが鉄の吸収を良くすることは古くから知られています。貧血の中でも鉄の欠乏による貧血が一番ポピュラーですからビタミンCの摂取は鉄の吸収を良くし貧血が改善される訳です。
そのほか ☆ビタミンCはアルコール中毒や精神分裂症、てんかんにも効果を発揮すると言う研究報告があります。
☆ビタミンCは重金属やDDT、PCBなど環境汚染物質の解毒に有効との報告もあります。
☆ビタミンCは慣性リウマチなど自己免疫疾患と呼ばれる病気にも効果を発揮する。等々まだまだ新しい効力が続々と発見され続ける事でしょう。

ビタミンCは安全です。
 現在用いられているビタミンCはLアスコルビン酸と呼ばれる合成ビタミンC剤ですが、これは動物が食物の中のブドウ糖から作るものと同じ反応を利用して製造されていますから、食物から摂つた天然のビタミンCと全く同じで区別することはありません。
又、この安全性は砂糖と同じ程度でアメリカでは食品として使用されています。


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