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概 要

●便が粘ったり、肝臓のお薬を飲んでる方、お酒を飲むと真っ赤になり、お酒に弱くてスグ吐いてしまう方、食後によくげっぷが出る方、おなかがゴロゴロとなって下痢をしてしまう方、胆汁の分泌があまりよくない方に、良く効きます。
●潰瘍性大腸炎の方で、なかなか良くならない方に、お奨めします。

こんな方に

口臭が気になり、お腹がゴロゴロ鳴る下痢の方

主 治

胃気不和(膨満感・嘔吐・下痢)/痞証(寒熱錯雑痞)治療の代表方剤

適応症

急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症悪阻(つわり)、胃アトニー症、胃・十二指腸潰瘍の軽症または予後、胃酸過多症胃潰瘍、薬物による胃腸障害、不眠、口臭、神経性嘔吐、しゃっくり、心臓神経症

応 用

胸やけ・曖気(げっぷ)・悪心・嘔吐・吃逆・上腹部の膨満感・痞え・腹鳴・下痢などの症候(脾胃不和)。
1.急性胃炎・慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・神経性胃炎・消化不良症など。
2.過敏性腸症候群。
3.妊娠嘔吐。

妊娠・授乳の注意

女性

●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。

診断のポイント

●悪心、嘔吐、胃膨満感
心下痞鞭、腹力中等
●腹鳴り、下痢

弁証論治

●食滞胃カン(胃中停食) »
●肝胃不和(肝気犯胃) »

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1757年間


処方別・製品一覧

医薬品個人輸入 説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬

JPS 半夏瀉心湯の通販画面へJPS 半夏瀉心湯の通販画面へ »
ジェーピーエス製薬ジェーピーエス製薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:JPS-40
本剤は、〈錠剤、顆粒剤〉です。
JPS 半夏瀉心湯のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k0454 260錠 5,184円(税込)
数量
k0592 180包(顆粒剤) 25,920円(税込)
数量

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ウチダ 半夏瀉心湯 煎じ薬の通販画面へウチダ 半夏瀉心湯 煎じ薬の通販画面へ »
ウチダ和漢薬ウチダ和漢薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:14
本剤は、〈煎剤〉です。

煎じ薬 煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。

ウチダ 半夏瀉心湯 煎じ薬のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k1044 30日分 16,178円(税込)
数量

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クラシエ 半夏瀉心湯 エキス細粒の通販画面へクラシエ 半夏瀉心湯 エキス細粒の通販画面へ »
クラシエ薬品(カネボウ薬品)クラシエ薬品(カネボウ薬品) » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:KB-14・EK-14
本剤は、〈細粒〉です。
医薬品の個人輸入
クラシエ 半夏瀉心湯 エキス細粒のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k1294 (EK-14)2.0g×42包(2週間分) 6,330円(税込)
数量
k1292 (KB-14)3.0g×28包(2週間分) 6,330円(税込)
数量
k1293 (KB-14)3.0g×168包(12週間分) 36,033円(税込)
数量
k1295 (EK-14)2.0g×294包(14週間分) 42,495円(税込)
数量

●一日分生薬乾燥エキス量…3.80 g  ●一日分価格(税込)…413円


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クラシエ 半夏瀉心湯 エキス錠の通販画面へクラシエ 半夏瀉心湯 エキス錠の通販画面へ »
クラシエ薬品(カネボウ薬品)クラシエ薬品(カネボウ薬品) » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:EKT-14
本剤は、〈錠剤〉です。
医薬品の個人輸入
クラシエ 半夏瀉心湯 エキス錠のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k1780 (EKT-14)252錠(2週間分) 5,246円(税込)
数量
k1781 (EKT-14)1764錠(14週間分) 36,121円(税込)
数量
●一日分価格(税込)…0円


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コタロー 半夏瀉心湯 エキス細粒の通販画面へコタロー 半夏瀉心湯 エキス細粒の通販画面へ »
小太郎漢方製薬小太郎漢方製薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:N14
本剤は、〈細粒〉です。
医薬品の個人輸入
コタロー 半夏瀉心湯 エキス細粒のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k1671 (N14)2.0g×42包(2週間分) 6,111円(税込)
数量
k1672 (N14)2.0g×189包(63日分) 26,264円(税込)
数量
●一日分価格(税込)…399円


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ツムラ 半夏瀉心湯 エキス顆粒(医療用)の通販画面へツムラ 半夏瀉心湯 エキス顆粒(医療用)の通販画面へ »
ツムラツムラ » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:14
本剤は、〈顆粒剤〉です。
医薬品の個人輸入
ツムラ 半夏瀉心湯 エキス顆粒(医療用)のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k0628 42包(2週間分) 6,550円(税込)
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k0756 189包(63日分) 24,840円(税込)
数量

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ツムラ漢方 半夏瀉心湯 エキス顆粒の通販画面へツムラ漢方 半夏瀉心湯 エキス顆粒の通販画面へ »
ツムラツムラ » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:1014
本剤は、〈顆粒剤〉です。
ツムラ漢方 半夏瀉心湯 エキス顆粒のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k1095 24包 4,320円(税込)
数量

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ハンシャンVの通販画面へハンシャンVの通販画面へ »
小太郎漢方製薬小太郎漢方製薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:S046
本剤は、〈錠剤〉です。
ハンシャンVのお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k0336 180錠 5,184円(税込)
数量
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。
電話、Fax、Eメールで承ります。
弁証論治しましょう。
k0377 540錠 13,932円(税込)
数量
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。
電話、Fax、Eメールで承ります。
弁証論治しましょう。

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強胃腸散の通販画面へ強胃腸散の通販画面へ »
剤盛堂薬品剤盛堂薬品 » ≪医薬品≫ 本剤は、〈散剤〉です。
強胃腸散のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k2101 60包 7,776円(税込)
数量
k2102 500g 35,424円(税込)
数量
●一日分価格(税込)…0円


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東洋 半夏瀉心湯 エキス細粒の通販画面へ東洋 半夏瀉心湯 エキス細粒の通販画面へ »
東洋薬行 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:TY-094
本剤は、〈細粒〉です。
医薬品の個人輸入
東洋 半夏瀉心湯 エキス細粒のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k1726 2.0g×252包(84日分) 39,210円(税込)
数量
●一日分価格(税込)…426円


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ご購入手順

SSL説明ページへ

*【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに商品が1個入ります。
*複数個お買い上げの場合は数量を入力して、【カゴに入れる↓】ボタンをクリックして下さい。
*別の商品の【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに別の商品が追加されます。
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証の判定

判定

証(症状・体質)判定を望む方判定の方右矢印 陰陽(太極図)証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。Java

中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

半夏瀉心湯 朱雀:四神の獣・南方の守護神

八 法

和法:和解あるいは調和の作用によって病邪を消除する治法です。

【中薬大分類】和解剤…調和を行う方剤です。和解の方法により病邪を解除する方剤です。少陽半表半裏の邪を解除したり、肝脾不和・脾胃不和を改善するもので、八法の【和法】に相当します。

【中薬中分類】調和胃腸剤(調和脾胃剤)…胃腸や脾胃を調和する方剤です。

八綱分類

裏熱虚(りねつきょ) 裏 熱 熱 虚 …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(炎症)、虚証(体力中くらい)の方に適応します。


【証(病機)】胃気不和・脾胃寒熱錯雑(いきふわ・ひいかんねつさくざつ)

中医学効能(治法)

和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃

用語の説明(term)

降逆(こうぎゃく)…上った気を下げることです。

止瀉(ししゃ)…下痢を止めることです。

清熱(せいねつ)…熱をさますことです。身体の内部の熱を冷ますことです。体表の熱の場合は解熱といいます。

胃気(いき)…胃気;水穀を受け入れ、消化して栄養を運ぶ機能のことです。

脾胃(ひい)…脾胃;胃は現在の胃と考えてよいですが、脾は脾臓の事ではなく膵臓の働きに近いです。胃が消化した飲食物から滋養物質と水液を吸収し肺に送り、肺から全身に巡らせます。脾胃=消化器系のことです。

寒熱(かんねつ)…寒熱;寒冷と温熱という病態を表現する対立概念です。病性。陽気と陰液のバランスの崩れから病気の性質を見ます。

使用目標(aim)

本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●食べたものが心下部(みずおち辺り)につかえ、食欲不振、吐き気、嘔吐、軽い上腹部痛がある。
●腹鳴(おなかがゴ□ゴ□鴫る)があって、下痢をする。
●心下部がつかえることで、首の付け根から肩がこる。
●舌に白苔(舌に白い苔が生えたような状態)を生じている。
●心下部が硬く張って、圧痛(押さえると痛い)がある。
●ときには、心下部に振水音(みぞおちのポチャポチャ音)がある。


症例・病例・治癒例・case study(case study)

【半夏瀉心湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈トイレのない電車は不安で乗れない〉

治例図 JRには乗れるけど私鉄には乗れない私を治して。

別に私鉄が嫌いではないのに、なぜか?乗って2~3駅もすると「おなか」がゴロゴロといって、腹痛はもちろん便意をがまんするのに脂汗をかく始末です。JR線はふつうトイレが付いているのでそれだけでもう安心するのですが、私鉄ではそういうわけにはいかないのです。典型的な胃内停水のタイプなのに、缶コーヒーや缶入りの飲料水が大好きです。

300錠の半夏瀉心湯を1日3回服用してもらうこととしました。その上電車に乗る前には必ずもう1回服用してもらいました。2本目が終わる頃には私鉄線に乗って1時間ぐらいは何でもなくなりました。自信がつけば、何でもなくなるのでしょうが、世の中にはこんなことで悩んでおられる方もいるのです。

こんな患者さんを考えると薬局が対応することのできる症例はまだまだありそうな気がいたします。

・現代病名:腹痛・便意

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2〈胸やけ、口臭〉

治例図 28歳男性です。

空腹になると胸やけ、げっぷ、つかえがおき、胃薬を飲むことが多くなり、そして、口臭.も気になり始めたため、自分で神経性胃炎ではないかと思い込み、チラシを見て漢方で何かいいものはないかとの相談であった。

色白やせ型で、神経質タイプ。また、仕事で神経をつかっているという。舌に白苔が少し認められ、口臭はそれほどひどいとは思えなかった。そのほかには特記するようなことは見当たらなかった。

神経質タイプ、胃の症状を目標に半夏瀉心湯を用いてみた。服用して2、3日すると便通の調子がとても良いという。1ヶ月後、胃の症状が良くなると口臭もだいぶよくなり、その後半年間服用は継続し、症状がほとんど消失した。

・現代病名:胸やけ・口臭

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3〈食欲不振〉

治例図 24歳男子です。
平素胃が弱く食がすすまず、無理に食べると胃がはって苦しい。他に夢見が多く安眠ができないとの訴えもあった。体格は中等度だが、栄養状態はあまりよくない。舌は白苔がわずかにあり、軽い心下宿硬を証明する。大便は1日1行。半夏瀉心湯を投与すると、胃がすいて気持ちがよいと言う。1ヶ月後には安眠もできるようになった。

・現代病名:食欲不振

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4〈慢性的な腹鳴が漢方で改善〉

治例図 ある日、漢方の専門家のもとに、中学生のK君が来院しました。

第一の目的は顔にたくさんできているにきびの治療でしたが、医師が問診を進めていくうちに、数日ごとに下痢と便秘を繰り返すこと、そのせいか腹鳴がひどく、授業中も気になって不登校気味なことが分かりました。運動部に所属していて体格は中肉中背、やや実証寄りだったK君には半夏瀉心湯が処方されました。医師の指示どおり時間を決めてきちんと服用し続けること1カ月。気がつくと便通は正常になっていて、いつのまにかおなかの鳴る音に悩むことがなくなっていたのです。しかも、にきびも徐々にきれいになり、新しいにきびもできなくなっていました。

漢方の専門家によると、K君の場合、漢方薬で胃腸機能が整うことで老廃物がスムーズに出るようになったため、腹鳴とにきびが改善されたのだそうです。K君は今では毎日元気に登校しているということです。

・現代病名:腹鳴

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5〈半夏瀉心湯でげっぷとおならの回数が減った〉

治例図 若いころからげっぷとおならに悩まされていたSさん(60歳・女性)ですが、これまでは体質的なものと思い込み、治療を受けたことはありませんでした。

ところが、最近、孫からおならばかりしているといわれ大きなショックを受けました。そこで、都内の大学病院に行くと呑気症(どんきしょう)と診断されました。しかし、通院しても症状が改善しないばかりか、珍しい病気とあって臨床モデルのように扱われてしまい、とても恥ずかしい思いをしました。

そんなとき、Sさんは友人に漢方を勧められたのです。漢方についてはほとんど知識がないSさんでしたが、少しでもげっぷやおならが治るなら、という思いで漢方薬局を訪れました。そこで気のめぐりを整える半夏瀉心湯を処方されました。薬剤師はSさんのげっぷやおならは、のどや腸の空気の流れが悪いと判断したようです。
Sさんが薬剤師の指示どおりに、1日3回、2週間ほど服用すると、げっぷとおならの回数が明らかに減り、食欲も出てきました。今では、必ず治ると信じて半夏瀉心湯を飲み続けているSさんです。

・現代病名:げっぷ・おなら

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6〈吐き気と胸痛が漢方で消えた〉

治例図 Aさん(50歳・男性)は、朝起きると首の後ろがこり、気分が悪く、我慢して仕事に行くと胸が痛くなるという症状でした。

本人は心臓が悪いのだと思い込み病院で検査をしたのですが、結果は異常なしと診断されました。半信半疑で漢方を扱う医師のもとを訪れたところ、半夏瀉心湯を処方されました。服用後、1週間で調子がよくなり、1ヵ月ですっかり回復しました。実は、Aさんは仕事でトラブルを抱えていたようで、それが原因で気が滞り、胃が衰弱していたのです。

その後、仕事も順調になりました。

・現代病名:吐き気・胸痛

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7〈半夏瀉心湯が15分ほどで効果を現す〉

治例図 Yさんは、40歳の自営業の男性です。
少し食べ過ぎただけで胃が張って食欲がなくなることがよくありました。
いつもは、胃を休ませながら自然に回復するのを待つのですが、あるとき、胃の張りが強く、みずおちのつかえも感じたので、漢方を扱う医師の診断を受けました。半夏瀉心湯が処方されました。服用したところ、15分ほどで胃の張りもみずおちのつかえも和らぎました。その後も、胃が張るときは半夏瀉心湯を服用していますが、いつも短時間で効果が現れるそうです。

・現代病名:みずおちのつかえ

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8〈慢性化した口内炎に漢方薬が効いた〉

治例図 Yさん(50歳・女性)は、舌の右側のあたりに口内炎ができて2週間以上も治りませんでした。食事のときに歯の間に挟まったものが気になり、ずっと舌で触っていたのが原因のようで、異物が取れて舌で触ることをやめても治りません。

以前から漢方に関心があったYさんは、漢方を扱っているかかりつけの医院を受診することにしました。

胃腸がやや弱く、水毒体質ということから、Yさんには半夏瀉心湯が処方されました。服用後1週間程度で痛みがなくなり、10日後にはすっかり治ってしまったということです。

弁証論治 リンク寒湿困脾(湿困脾胃)証 »

・現代病名:口内炎

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9〈胸焼け、みずおちのつかえが解消した〉

治例図 商店主のSさん(45歳)は、仕事で無理をすると胃が重くなり、胸焼けのような、みずおちのつかえ感がして困っていました。

Sさんは、お酒も飲みませんし、タバコもずいぶん前にやめていました。辛いもの好きでもありませんから、刺激物の摂取などが原因であるとは考えにくい状態です。

おなかがゴロゴロ鳴ることが多く、食べ物によっては吐き気がしたり、特に思い当たることもないのに下痢をしたりします。

こうした症状を漢方医に告げると、半夏瀉心湯が処方され、しばらく飲み続けるうちに、胃の重たさを感じなくなり、胸焼け、吐き気などもすっきり解消しました。

その後、Sさんは半夏瀉心湯を常に身近に置き、具合の悪いときに服用しています。

・現代病名:胸焼け、みずおちのつかえ

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10〈神経性胃炎や体質改善にも〉

治例図 昭和五十九年五月、ある医学会が鹿児島で開かれた時のことです。私は鹿児島は初めてでした。ご承知の通り、鹿児島には、魅力的な食べ物がたくさんあります。食いしん坊の私は、グルメの友人医師K君と一緒に、片手に焼酎、片手に珍味と、朝昼晩腹いっぱいになるまで詰め込み続けました。

ところが、三日目の朝ごろから、さすがに胃がもたれ始め、みぞおちが何か詰まったように硬く苦しくなってきました。また、首筋のあたりが、ひどくこってきました。それでも、口の卑しい私は、美味しそうな料理が出ると、つい食べてしまうという具合で、まことにどうも医者の不養生そのものでした。

もう苦しくて食べられないという段になって、同行のK君に相談してみたら、なんと彼も同じだと言うではありませんか。

二人とも顆粒状の漢方薬を持参していましたので、何を飲もうかと相談の結果、半夏瀉心湯にしようということになりました。

服用後、三十分もしないうちに胃のあたりがスッキリと楽になって、肩こりもきれいになくなってしまいました。「効いた!」というので、以後の鹿児島滞在中、二人ともずっとこの薬を飲んでは、美味しい物をまた食べ続けたという次第です。

・現代病名:神経性胃炎

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組成成分

各生薬の詳細説明にリンクします。
黄芩  黄連  乾姜  半夏  人参  大棗  甘草 

1.半夏・乾姜は、悪心・嘔吐を鎮める(和胃降逆)。
2.乾姜は、粘膜の充血・血管運動中枢の興奮などにより、腹中の血行を促進し、腹を温め、痛みを止める(散寒・温胃)。また、冷えによる平滑筋のトーヌス上昇を緩和する。
3.人参・甘草(炙甘草)・大棗は、消化吸収を強め、全身の機能を改善する(補気健脾)。
4.甘草(炙甘草)・大棗は、平滑筋の緊張を緩和し、乾姜とともに鎮痙に働く、これによって、けいれん性の下痢・腹鳴を止める(止瀉・消痞)。
5.黄芩・黄連は、消炎・鎮静・解熱作用をもち(清熱)、健胃・整腸にも働く。炎症性の「痞え」を改善する(消痞)。
6.半夏・乾姜・人参の「温性」で黄芩・黄連の「寒性」を緩和する。
(補足)
本方は、「胃の降濁」機能の障害による悪心・嘔吐・上腹部の痞えなどの症候と、「脾の昇精」機能の障害による腹鳴・下痢などの症候が同時にみられるもの(脾胃不和)を改善する処方である。人体上部の炎症(熱証)と、冷えによる胃腸のトーヌス上昇と胃の逆蠕動あるいは腸の蠕動亢進(寒証)が発生した「寒熱互結」の状況に適している。
半表半裏証に対し誤って瀉下を行った場合にみられる症候であるが、一般的な胃腸疾患によく応用される。

処方画像

胃腸炎ストレスからくる胃腸炎を治療
半夏瀉心湯は、体力が中ぐらいの人に適した胃腸薬です。
この薬が合うのは、体が弱いわけでもないのに、食べ物がみずおち辺りにつかえている感じがして、食欲が落ちることがある、という人です。吐き気がして、実際に吐いてしまったり、おなかがゴロゴロと鳴って下痢をしたりする場合もあります。また、人によっては、みずおち辺りでポチャポチャと水の音がすることもあります。全般的に、胃の周辺に違和感がある状態といえるでしょう。以上のような症状の人は、いつの間にか首の付け根(特に後ろ側)や肩がこっている、または張っていることが多くなっています。
胃が悪くなる原因はさまざまですが、その多くはストレスからくる消化不良と考えられ、下痢、胃下垂、胃腸炎、神経性胃炎、神経症などが起こります。
半夏瀉心湯の主薬である半夏は、乾姜とともに胃や腸内に停滞した水分を処理し、大棗と人参は精神不安を解消します。また、苦みの強い黄連には、胃の中の熱を取り去る働きがあります。このほか、残りの黄ゴンと甘草を合わせ、全7つの生薬が互いに作用し合い、荒れた胃腸を滑らかに治療してくれます。
下痢にも便秘にも効く漢方薬の作用
漢方薬が相反する症状に有効なのは、「本来持っている体の働きを、正常に整えようとする作用があるから」で、これはよく知られている事実です。半夏瀉心湯もそのひとつで、下痢を改善しますが、便秘にも効果があります。
半夏瀉心湯を使って治せる下痢は、原因がストレスであることが多く、神経的にまいって消化不良が起こり、下痢になってしまったときです。また、その逆に、便秘が目標となることもあり、何日も続くような慢性的な症状ではなく、日によって精神的に緊張したり、悩んだりすることで、便通が一定でなくなるといった便秘にも効果があります。
このように、半夏瀉心湯は胃腸の働きを正常にし、精神的なストレスを取り去って、安定した便通になるように働きかけるのが本来の作用なので、精神的なストレスから生じている下痢と便秘ならば、相反する症状であっても効果が出る両面性のある処方といえます。

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大腸がん防止の生活術


女性の場合は、乳がんに次いで罹患者の多い大腸がんです。また、死亡数では大腸がんが1位となっているんです。決して人ごとではありません。 大腸がんのリスクを上げるといわれている要因を、国立がん研究センターの情報を基にまとめました。

肉や魚の焦げ目を平気で食べている
肉や魚の焦げ目を食べると「がんになる」と聞いた事がある人も少なくないと思います。焦げ目に含まれている“ヘテロサイクリックアミン”と呼ばれる物質には、大腸がんのリスクを高める恐れがあるそうです。 まだ、根拠は不十分だとされているそうで、神経質になり過ぎると何も口にできなくなってしまいますが、食事のときは念のため頭に入れておきましょう。

赤肉の食べ過ぎ
牛肉赤肉(食肉での「赤肉」は多くが筋肉組織であり、脂肪やスジが少なく赤く見える肉の部位)の食べ過ぎやハムやソーセージなど加工肉の食べ過ぎも大腸がんのリスクを高めると考えられています。国立がん研究センターが行った多目的コホート研究によると、女性の場合は特に赤肉の食べ過ぎが大腸がんリスク増大に影響を与えるということです。
食べ過ぎとはどの程度なのか意見が分かれるところですが、上述の研究では1日80g以上の赤肉を毎日食べた女性に大腸がんリスクの増大が認められたそうです。具体的な目安として、1日80gを意識するといいです。

日常的な運動不足
運動不足も大腸がんのリスクを高めるといわれています。前述の多目的コホート研究では、身体活動量と女性の大腸がんリスクに関連が見られなかったという研究結果がありますが、運動は一般的に肥満を予防し、胆汁酸分泌を抑え、免疫力を高めます。発がん物質を含んだ便の排出も促すので、普段デスクワークなどで体を動かす習慣のない人は、運動不足に注意しましょう。

大量の飲酒
アルコール女性の場合は、大量の飲酒が大腸がんのリスクとなると考えられています。大量の飲酒とはどの程度を指すのか一概には言えませんが、厚生労働省によれば1日平均純アルコールで20g以下が“節度ある適度な飲酒”になるそうです。女性の場合は男性よりアルコールを処理する働きが弱いため、その半分程度が理想的という意見もあります。具体的には350mlの缶ビールを1日1本以下に抑えるといった感じです。

大腸がんのリスクを減らしてみてください。


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合 方(複数の漢方薬を合わせた処方)

(複数の漢方薬を合わせた処方)
他剤との効用併用を示します。合方は良効なケースが多いです。
本方の証の方で、さらに次の症状がある方は、合わせて次の方剤を飲むと良く効きます。
病症症状 合方 備考
半夏瀉心湯証で心煩、不安感などを伴う場合 半夏瀉心湯+甘草湯 »
甘草を増量する
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備 考(Remark)

中医師瀉心湯3兄弟の処方
半夏瀉心湯には、構成する生薬は同じでも、甘草が主薬となる「甘草瀉心湯」と、生姜を加えて主薬とする「生姜瀉心湯」という2種類の兄貴分的処方があります。甘草瀉心湯は、甘草の量を1g増やすだけですが、1日に数十回もトイレに通うようなひどい下痢に効果があり、そのための不眠も改善されます。さらに、胃腸だけでなく、声が枯れてしまうようなノイローゼや夢遊病まで治った例があるそうです。
また、生姜瀉心湯は、半夏瀉心湯の乾姜2gを1gにして、新たに生姜を2g加えた処方です。胸の中が苦しく吐き気がする、胸焼けがするといった症状に効き、女性の場合は悪阻(つわり)にも効果があります。
このように、生薬の量を少し増減するだけで効力の方向転換ができる処方があります。今回の瀉心湯3兄弟は、主薬となる生薬を増減しただけですが、効能は上記のように異なってくるのです。

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