プラセンタ(胎盤加水分解物)(ぷらせんたたいばんかすいぶんかいぶつ)

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胎盤加水分解物:胎盤(プラセンタ)を加水分解処理して得られたエキスで、体内に吸収されやすい20種近いアミノ酸とタンパク、ミネラル等を含んでおり、滋養強壮、肉体疲労時の栄養補給にすぐれた効果があります。

 プラセンタ(placenta)とは胎盤のことです。 妊婦のお産の後に出る胎盤が、お薬の材料になっています。 現在、厚生省に認可されている医療用プラセンタの注射薬は、肝臓病治療薬のラエンネック(日本生物製剤と、更年期障害と乳汁.分泌不全治療薬のメルスモンーメルスモン製薬)の2種類で、どちらも40年以上の臨床実績をもつ副作用の少ない注射薬です(胎盤注射)。 これらの薬を病気の治療目的で注射してきた患者さんの多くが、その思わぬ若返り効果に驚き、病気が治った後も病院へ通い続けるケースが増えているということです。 顔つやが良くなったり、風邪をひきにくくなったりはざらで、まっ白だった頭に黒い髪の毛が也えたり、眼鏡がいらなくなった、疲れにくくなった、ボケの症状が軽くなった、など、若返り効果は全身に及んでいるということです。
 これらのプラセンタ製剤を気軽に利用できるよう市販薬も利用されています。
ヒト胎盤を原料とする「市販のプラセンタは製剤」は、「滋養強壮薬」として発売されています。
1.肝細胞を再生させるプラセンタ
 年を取るごとに各細胞の増殖スピードや再生能力は衰えますが、それは、肝臓も例外ではありません。
健康な人の場合、年を取っただけで肝臓の衰えを自覚するケースは少ないですが、それは食事の量や質、全身機能とのバランスにおいて不都合が生じないだけで、肝細胞の数は年齢とともに減少し、肝機能は衰えていきます。プラセンタを投与すると、胎盤が赤ちゃんを育てるのと同じ作用で肝細胞増殖因子が働きマウスを使って行った実験によれば、プラセンタ製剤(ラエンネック一を投与すると、投与しなかった場合に比べて肝細胞の増殖が5・8倍も増えた。肝細胞が増えれば、肝臓は若返ります。肝臓は、代謝・解毒・排泄の役割を担う全身機能にかかわる臓器だけに肝臓の若返りが全身の若返りにつながっているとも予想されます。
2.全身の細胞を増殖させるプラセンタ
 胎盤の成分は、各種アミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素、糖類、そしてDNAやRNAなどの核酸、さらにはアミノ酸が2個結合した構造で薬理活性の中心として働く活性ペプタイドなど、長年の研究では、肝細胞のほか、皮膚細胞、神経細胞、軟骨細胞、免疫系を担当するNK細胞など各種細胞を増殖させることも確認されています。 肝臓機能の改善により全身を元気にするだけでなく、胎盤自体が全身の細胞を賦活する作用を持つのです。
3.プラセンタは活性酸素を除去する
 プラセンタは活性酸素除去作用を持ち、老化の一因ともなる過酸化脂質の生成を抑えることも明らかになっています。
4.更年期障害を改善するプラセンタ
 プラセンタ製剤は、女性の老化を意味する更年期障害の改善にも極めて効果的に働く。患者さんからは、関節痛、肩こり、倦怠感、手足の冷えなどの症状が消え、熟睡できるようになったという声がよく聞かれるそうです。50歳を超えて、生理が戻ってしまった患者さんもいるくらいです。
プラセンタ製剤に、ホルモンは一切含有されていない。しかし体内の各種ホルモンを増加させ、また適切に調節する作用があるということです。 もちろん、精力が減退した、中年男性の性衝動が復活したなど、男性での若返り効果も確認済みだ。「逆に頭のハゲた人は男性ホルモンの分泌の過剰な人が多いのですが、プラセンタをのむと性ホルモンの.分泌が調整され、髪の毛が生えてきた例もあるそうです。
これにはプラセンタ製剤の持つ、新陳代謝を活発にする作用、毛母細胞などの細胞分裂を促進する作用も関係していると見られています。

 さらに、プラセンタ製剤は年齢とともに上昇しがちな血中コレステロール値も下げる効果があります。「更年期障害の治療でプラセン縦軸はアルコールを投与していない場合のSOD活性と過酸化脂質の量を100とした場合の割合です。プラセンタを投与すると、活性酸素の消去能力を有するSODの活性が回復し、老化の一因ともなる過酸化脂質の生成が抑えられる。プラセンタを使ったある50代の患者さんの場合は、257rあったコレステロール値がーカ月後には209rという正常値の範囲内に落ち着きました。 コレステロール値が240rを超えると、動脈硬化が進み、高血圧や脳血管障害、心筋梗塞にかかる確率が高まります。成人病も回避できる可能性が高いのです。
 日本で老化防止に関して、強い関心が向けられるようになったのはつい最近のことです。 もともと疾病治療薬として使われていたブラセンタが、若返り薬として知られていないのも無理ありません。 しかし、間違いなくHGHと同じ傾向の、全身を若返らせる効果はありそうです。 長年使われてきたプラセンタの安全性はまず問題ないと考えられます。

■プラセンタ


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