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概 要

①心不全、②心臓性喘息、③肺水腫、④腎炎。通常、心下居堅(しんかひけん)といって、心下部が板のように堅くなり、尿量減少と浮腫があって、息切れ・動悸・喘鳴などを伴うことを目標とします。

こんな方に

熱湿証の方

主 治

気虚血瘀型心不全・心臓喘息(ぜんそく)

適応症

鬱血性心不全、腎臓疾患、浮腫、心臓性喘息、心内膜炎、心臓弁膜症、慢性腎炎、ネフローゼ

妊娠・授乳の注意

女性

●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。

診断のポイント

心下痞
●呼吸促迫、喘咳
●うっ血性心不全の兆候

弁証論治

●心肺気虚 »

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦250年 三国時代 『金匱要略』 校訂 →処方使用期間:1757年間


処方別・製品一覧

医薬品個人輸入 説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬

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小太郎漢方製薬小太郎漢方製薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:N36
本剤は、〈散剤〉です。
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コタロー 木防已湯 エキス細粒のお買物(shopping)
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k2159 2.0g×42包(2週間分) 3,932円(税込)
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k2160 2.0g×231包(77日分) 18,608円(税込)
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ツムラツムラ » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:36
本剤は、〈顆粒剤〉です。
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商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k0650 42包(2週間分) 4,699円(税込)
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証の判定

判定

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中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

木防已湯 朱雀:四神の獣・南方の守護神

【中薬大分類】祛湿剤…停滞した水液(湿)を除去する方剤です。

【中薬中分類】利水滲(しん)湿剤…湿を排泄する方剤です。

八綱分類

裏熱実(りねつじつ) 裏 熱 熱 実 …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(炎症)、虚証(やや虚弱)、湿証(水分停滞)の方に適応します。


【証(病機)】飲停胸隔(いんていきょうかく)

中医学効能(治法)

瀉熱逐飲・利水滲湿・益気・清熱

用語の説明(term)

瀉熱(しゃねつ)…熱の過剰な状態を改善することです。

利水(りすい)…腎を温めて、脾を健全にすることです。尿や発汗のことです。水気を下行させて通利することです。利尿、導尿がそれです。薬物では猪苓・沢瀉・通草などにその作用があります。

益気(えっき)…気を補充することです。

益気法(えっきほう)…気虚を補う補法のひとつです。

清熱(せいねつ)…熱をさますことです。身体の内部の熱を冷ますことです。体表の熱の場合は解熱といいます。

使用目標(aim)

本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●脈やおなかが非常に弱い人には用いない。
●動悸、息切れがする。
●息苦しく、横になって寝ていられない。
●心下部(みずおち辺り)が板のようぜんがいに硬く、喘咳(ゼーゼーしたせき)がある。
●全身の中でも特に下半身にむくみがある。
●のどが渇き、水分を取っても尿量が少ないが、横になると尿意をもよおす。
●顔色が薄黒い。
●脈は沈んでいて緊張している。


症例・病例・治癒例・case study(case study)

【木防已湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈心臓性喘息〉

治例図 65歳の男性。

8ヵ月前より毎夜喘息様発作が起こり、増悪するばかりであった。発作は毎夜半、痰が出るまで苦しむ。脈は弦大浮で、腹は肝臓が5横指ほども肥大し、上腹部一体が板のように硬く触れる。大便は秘結し、夜2~3回排尿があり、尿中蛋白、ウロビリノーゲンともに陽性。発作時は口渇が甚だしく、下肢浮腫がある。

増損木防己湯を与えたところ、漸次快方に向かい、発作の回数が少なくなり、肝臓の肥大が減じて2横指ぐらいとなった。

・現代病名:心臓性喘息

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2〈心臓弁膜障害〉

治例図 41歳の男性。

顔面浅黒く、口唇暗紫色、15年前に関節リウマチに罹患し、約4年前から心悸、呼吸困難 が起こった。

自覚症は大便1日1回、小便20回、心悸・呼吸困難・咳漱・頭痛・心下部居塞感・発汗傾向がある。

他覚症は、脈沈緊・舌少し白苔・心下部に強い抵抗・圧に対して不快感・心濁音界拡大・収縮期雑音が著しい。

木防已湯を与え、5日後に心悸と咳漱消退、1ヵ月でほとんど自覚症が消失して就業、1年3ヵ月服用して腹部心下部症状がほとんど正常となった。

・現代病名:心臓弁膜障害

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3〈心臓性喘息と腹水〉

治例図 63歳の男性。

70キロ以上の太った人で、腹部は太鼓のように突き出ている。一見して顔色が紫色に鬱血して、手の甲は丸くなるほどむくんでいるのがわかる。下肢にも中等度の浮腫があり、腹水もたまっている。

主訴は、呼吸困難で、歩行時とくにひどい。横臥不能で、腹水と四肢の浮腫があり、腹囲は1メートル5センチもある。心下部は肝臓の腫大のため、盆を半分のみこんだように堅く触れる。按ずと圧痛苦悶を訴える。心持動不整であるが、雑音は著明でない。脈は沈緊である。尿は100㏄ぐらい数回、蛋白中等度、血圧は115/85、心臓と肝臓と腎臓が悪いといわれ、4ヵ月も入院していた。

この患者の症候はすなわち「その人喘満、心下痞堅、面色黎黒、脈沈緊」の条文にあてはまるものである。

分消湯は効なく、木防已陽加茯にすると、10日分で呼吸困難、胸内苦悶は拭うようにとれた。初診時は家人の肩につかまってやっと来院したが、2回目のときは途中休まず平気で歩いてきた。尿量増加して腹水も浮腫も消失し、心下部も軟かとなり、横臥可能となり、仕事も少しずつできるようになった。

・現代病名:心臓性喘息と腹水

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組成成分

各生薬の詳細説明にリンクします。
石膏  防已  桂皮  人参 

中薬構成(herb composition)

神農

方剤の名は木防已湯ですが、使用経験より見て、木防已を用いず、防已(漢防已)を用いるのがよいとされています。
石膏は強い寒性薬、防已は利尿薬で、この二つが主薬を成しているので、本方剤は熱証用で湿証用と言うことができます。防已・石膏・桂枝はいずれも発散薬で、停滞した水分を発散させる方剤です。
石膏・防已という強い潟性薬が入っているので、著しい虚証には用い難いですが、桂枝・人参、ことに人参という補性薬が入っているので、息切れなどの虚証症状はあってもさしつかえありません。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

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処方画像

心臓にかかわる慢性症状心臓にかかわる慢性症状に応用
心臓の病というと、心筋梗塞や狭心症がまず思い浮かびます。これらは、心臓の筋肉に必要な酸素や栄養素を運んでいる冠状動脈の内部に、コレステロールなどがたまって血管が狭くなり、心臓の筋肉に十分な血液が行き届かなくなった結果、心臓の働きが低下して起こる心臓疾患の代表です。心臓に疾患があると、症状として動悸、息切れ、めまい、立ちくらみ、呼吸困難などが伴います。このうちの動悸や息切れ、呼吸困難以外に、血色が悪く胸痛がしたり、みずおち辺りが硬い、のどが渇き水分を補給しても尿量が少ない、むくみがあるという場合には、心臓弁膜症や心臓ぜんそくなどの病が疑われます。
同じ心臓疾患でも、心臓弁膜症や心臓ぜんそくなどにかかわる症状、あるいはその慢性状態、または亜急性(軽い急性の状態が少し長引いている)の状態である場合に用いられるのが木防已湯です。
水毒を取り去って改善へ導く
木防已湯の使用目標となる症状の中でも、特にポイントとなるのは「浮腫(むくみ)」と「心下居堅(みずおち辺りが張って硬い状態)」です。浮腫は、ほかの部位にも認められることがありますが、特に下半身に集中し、足がひどくむくみます。これは心臓疾患以外にも原因が考えられ、例えば脚気、婦人科系のがんや直腸がん、フィラリアなども挙げられます。こうした場合、西洋医学ではまず原因を突き止めることを優先しますが、漢方では「足の浮腫には、まず木防已湯を服用せよ」という考え方があり、原因の追及は後でもよいとされています。
心下居堅では、心下部(みずおち辺り)を触ると張って硬いばかりでなく、押すととても痛みます。その原因は、皮膚の上から触れるはずのない内臓(特にみずおち付近に位置する消化器系の内臓)が、腫れ上がっているからです。症状がさらにひどくなると、石のように硬くなるので「心下石硬」といわれます。こうした症状は、体内での水の流れ、あるいはリンパ液の流れが滞っている、またはつかえているための水毒が原因とされ、木防已湯が用いられます。
木防已湯は水毒を取る石膏剤であり、炎症を鎮める石膏が多く含まれていますが、防已を加えていることで、体内のむくみを取る作用が強化されます。さらに、桂枝や人参が痛みを取り去り代謝を促進するので、圧迫された痛みを解消し、息苦しい状態も改善されるのです。

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備 考(Remark)

中医師 体内にある水毒を排出する働きに優れ、皮膚の腫れやむくみ、あるいは組織間にあるむくみなどの浮腫を解消し、硬くなった部位を緩めて、呼吸困難、動悸、口渇、尿量減少などを改善します。心臓性ぜんそくをはじめとする心臓疾患を中心に、ネフローゼなどの腎臓病にも用いられます。

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