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概 要

慢性関節リウマチでは、関節滑膜が炎症と共に増殖性の変化を起こしてそれが進行する結果、関節の変形と運動障害を残します。そして関節周囲の筋肉は萎縮するので、病変のあった関節は大きく、その上下はやせ細って、ちょうど鶴の脚のような形になります。これを鶴膝風と呼んでいます。 ●桂枝芍薬知母湯という処方がよく用いられます。もっと慢性化して全身的に気血が共に虚している場合には、大防風湯が使用されます。

こんな方に

著しい寒証(冷え)で、汗かきでない方

主 治

風寒湿痺の関節痛/慢性関節リウマチ、神経痛(著しい寒証(冷え)で、汗かきでない)

適応症

多発性関節炎、変形性関節症、慢性関節リウマチ神経痛、変形性膝関節リウマチ(鶴膝風)、肢体関節の疼痛、るい痩、下肢の浮腫(むくみ)、頭がふらつく、息切れ

応 用

1.関節リウマチ
主として、四肢の関節の腫脹・疼痛(冷えによる増悪)などの寒湿痺の症候があり、経過中に関節の熱感も加わり、多くは増悪・軽減を繰り返し、慢性化して治し難いものに用いる。
2.変形性関節症。
3.神経痛。

妊娠・授乳の注意

女性

●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。

診断のポイント

●汗かきでない。
●関節の腫張変形。
●四肢筋肉の萎縮。

弁証論治

●痺(ひ)証 »
●少陰病の寒証 »

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦250年 三国時代 『金匱要略』 校訂 東漢・張機(仲景)著。原著は《傷寒雑病論》という。北宋の王叔和は《金匿玉函要略方》全3巻を記録し伝えた。その伝本を林億らは《金匿要略方論》と改名した。全25巻、方剤262方、内科雑病、婦人科、救急、飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結し、弁証論治および方薬配伍の一般原則を記している。→処方使用期間:1757年間


処方別・製品一覧

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中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

桂枝芍薬知母湯 朱雀:四神の獣・南方の守護神

八綱分類

裏寒虚(りかんきょ) 裏 寒 寒 虚 …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(著しい冷え)、虚証(体力低下)、湿証(浮腫)、汗かきでないの方に適応します。


【気血津・臓腑証】
祛風湿・利水・散寒・清熱(寒湿痺の熱痛)…本方は寒熱錯雑に対する処方です。
祛風湿・利水・散寒が主体で、それに清熱を配合したもので、寒湿痺を基本にして局所的に熱証を呈する場合に用います。
麻黄・防風・蒼朮はしびれ痛みを軽減し、麻黄・附子・防風・蒼朮は利水の効能により組織中の水分を排除し、さらに散寒の麻黄・附子・桂皮・生姜が血行促進によって冷えを除き、附子・桂皮が鎮痛に働きます。以上の作用によって基本にある寒湿痺の症候を改善します。また、局所の炎症を清熱の知母で緩解させます。知母・白芍・炙甘草は筋の痙攣(けいれん)を解除します。
以上のように、冷え・痛み・むくみ・浮腫などの寒湿痺の症候がありながら、局所に熱感・発赤・疼痛をもつ場合(熱痛)に用います。
慢性関節炎・関節リウマチなどは、一般的にはこうした寒熱錯雑を呈することが多いので、本方の構成を参考にして、すでに述べた祛風湿剤の各効能をもとに、方剤を組み合わせて対応すると良いです。

【証(病機)】湿痺化熱・営衛失調(しつひかねつ・えいえしっちょう)

中医学効能(治法)

温通経脈・調和営衛・止痺痛・散寒去湿・止痙止痛・清熱

用語の説明(term)

散寒(さんかん)…寒さの邪気を追い出すことです。

止痛(しつう)…痛みを止めることです。

清熱(せいねつ)…熱をさますことです。身体の内部の熱を冷ますことです。体表の熱の場合は解熱といいます。

1.桂皮・附子・生姜は、血管拡張により血行を促進し、体を温め、鎮痛に働く(散寒止痛)。
2.麻黄・桂皮・防風は、発汗・解熱に働き(解表)、汗腺を開いて熱の放散を強める(●風)。
3.附子・白朮は関節リウマチなどの痺れ痛みを改善する(●風湿)。
4.知母は消炎・解熱に働き、炎症による腫脹・発赤を鎮める(清熱瀉火)。
5.芍薬・甘草(炙甘草)は筋のけいれんを緩解し、こわばりを改善する(止痙)。
6.白朮は組織中や消化管内の水分を血中に吸収して利尿により排除する(利水)、桂皮・附子・生姜がこれを補助する(化湿)。
7.白朮・甘草・生姜は消化吸収を促進する(健脾)。
(補足)
本方は、風寒湿の三邪が合して表を侵襲し、気血の流れを阻滞し、関節の腫脹・疼痛を引き起こし、更に時間の経過とともに邪が熱化して関節部の発赤・熱感を来たした、いわゆる寒湿痺の「痺証」に適応がある。

知母は、ユリ科のハナスゲの根茎で清涼、解熱、鎮静、利尿の効果があります。

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