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概 要

●鼻やノドが腫れて痛む・熱っぽい・汗は出ることも出ないこともある等の温熱性の症状には、体内の熱を鎮める銀翹散をお勧めします。季節の変わり目や、皮膚、気管支などの抵抗が弱った時に患いやすいカゼに効果的なのが特徴です。
●衛分証:温熱病の初期にみられる病症です。温熱病邪が肌表を侵襲するため、衛気の機能が失調します。また、肺は皮毛を司ることから、肺経の病変がよく出現します。
●漢方では対症療法+自然治癒力向上の両面で対応しますが、引きはじめに適切な薬を服用して、休むのが最良です。

こんな方に

風邪なのに、ほてり・熱のある方

主 治

風熱犯肺(上呼吸道炎症)・熱カゼの代表方剤/表熱実証

適応症

感冒インフルエンザ咽喉炎扁桃炎流行性耳下腺炎急性気管支炎肺炎日本脳炎流行性脳石髄膜炎急性腎炎の初期麻疹化膿の初期で表熱を呈するもの、熱性感染症初期の咽頭痛、発熱

診断のポイント

●寒気(さむけ)は、ほとんどない
●口が渇く
●咽喉(のど)に熱を持つ

弁証論治

●風熱(表熱) »
●熱邪犯肺・風熱犯肺 »

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦1798年 清時代 『温病条弁』 呉鞠通 6巻。作者は《傷寒論》の文体を手本とし、明・清の温病学家の学術経験を汲み取り、簡明な文字で篇を分け条を分け、温病の三焦弁証と治法を経験を加えて述べている。作者は葉天士を崇拝し、その弁証と治法には彼の治.験が非常に多くみられる。その他に産科、小児科の記述が多く述べられている。→処方使用期間:209年間


処方別・製品一覧

医薬品個人輸入 説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬

クラシエ 銀翹散 エキス顆粒Aの通販画面へクラシエ 銀翹散 エキス顆粒Aの通販画面へ »
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クラシエ 銀翹散 エキス顆粒Aのお買物(shopping)
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k0417 9包(3日分) 1,555円(税込)
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●一日分生薬乾燥エキス量…5.90 g  ●一日分価格(税込)…504円


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k1182 120丸入(5日分) 1,836円(税込)
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●一日分価格(税込)…357円


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k1181 2.5g×15包(スティックタイプ)(5日分) 2,592円(税込)
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中薬 銀翹解毒丸の通販画面へ中薬 銀翹解毒丸の通販画面へ »
松浦漢方松浦漢方 » ≪医薬品≫ 本剤は、〈丸剤〉です。
中薬 銀翹解毒丸のお買物(shopping)
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k1180 150丸(5日分) 1,836円(税込)
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●一日分価格(税込)…357円


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証の判定

判定

証(症状・体質)判定を望む方判定の方右矢印 陰陽(太極図)証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。Java

中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

銀翹散 朱雀:四神の獣・南方の守護神

八 法

汗法:肺気を宣発し営衛を暢調にして膜理を開泄することにより、「遍身にちゅうちゅうと汗出づ」の状態にし、肌表にある外邪を汗とともに解除する治法です。

【中薬大分類】解表剤…発汗、解肌、透疹等をうながして、初期の感冒等表証に対処する方剤です。主に外感病の初期に使用します。

【中薬中分類】辛涼解表剤…冷やしながら解表(体内表面の邪気を除く)する方剤です。風熱表証(表熱)に用います。

八綱分類

表熱実(ひょうねつじつ) 表 熱 熱 実 …証(体質・症状)が、表証(急性症状)、熱証(炎症、ほてり)、実証(体力はある)の方に適応します。


【気血津・臓腑証】
表熱(ひょうねつ)辛涼解表の代表方剤です。発汗・消炎して表熱を緩解させるもので、非常に有効です。発熱・熱感あるいは軽度の寒け・咽痛・頭痛に使用します。
日本でみられる大多数の感冒は、初期には表寒を呈してもすぐに化熱して表熱となり、子供などでは初発から表熱を示すことが多いです。また、炎症傾向の強い感染症でも表熱が大多数です。
こうした状況から、辛温解表剤(葛根湯など)よりも辛涼解表剤(銀翹散)の方がはるかに適応が多く、有効です。

【証(病機)】表風熱・風熱犯衛(ひょうふうねつ・ふうねつはんえ)

中医学効能(治法)

辛涼解表・清熱解毒・軽宣透表・泄衛透汗・疏散風熱・利咽

用語の説明(term)

辛涼解表法(しんりょうげひょうほう)…辛涼解表法:辛涼の薬で冷まし風熱の邪を体表から発散させる治療法です。発熱、咽痛、咽の腫れを治します。類語:祛風清熱法。

清熱解毒(せいねつげどく)…解熱と抗炎症の作用のある方法です。

風熱表証(ふうねつひょうしょう)…体表から風熱の邪が侵入して起こる軽い悪風、高熱、咽の痛み・発赤・腫脹などの症状です。

温病(おんびょう/うんぴょう)…感染性発熱疾患のことです。温熱の邪を感受することでの発病です。←→傷寒。習慣的に「うんぴょう」と読むことが多いです。四季それぞれの季節において、温熱の邪を感受して引き起こされる各種外感急性熱病の総称です。臨床症状には、発病が比較的急・初期にかなり激しい熱象が現れます。病状の変化が速い・燥に変化し陰を傷つけることが多い、などの特徴があります。治療は、衛気営血あるいは三焦弁証理論にもとづき、解表・清気・通下・清営・涼血・開竅・熄風・滋陰・化湿などの治法を、各種の温病に対応させて用います。

使用目標(aim)

本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●発熱(重度)。
●悪風悪寒(軽度)。
●頭痛。
●口渇(軽度)。
●咳嗽。
●咽喉腫脹。
●疼痛。


症例・病例・治癒例・case study(case study)

【銀翹散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈咽頭部腫痛・発熱〉

治例図 患者:男性、32歳。

主訴:咽頭部腫痛・発熱、1日

現病歴:昨日、少し悪寒があり、全身に不快感を覚えたが、仕事が忙しかったので、そのまま勤務を続けた。今朝、起床後から咽・喉頭部が腫れて痛む。咳漱・発熱・軽い悪風と悪寒。全身の関節がだるく痛む。無汗・口渇・頭痛・鼻閉・食欲不振などの症状がみられる。小便はやや黄色、大便はほぼ正常である。

舌診:舌尖紅・苔薄微黄

脈診:浮数

体温:39.2℃

定位:表とする。発熱・微悪風寒・無汗・全身がだるい・脈浮などは外邪が衛表を犯したことが原因になって生じた臨床症状である。

定性:風熱とする。発熱・微悪風寒・口渇一因喉の腫痛・舌尖紅・苔薄黄・脈数などは風熱の症状である。

弁証:風熱表証(衛分証)

治法:辛涼解表

方意:銀翹散
現代医学の研究では、本方は解熱・発汗・抗菌・抗ウイルスなどの作用があると考えられている。
金銀花・連瓢・板藍根・蒲公英・貫衆……清熱解毒。抗細菌・抗ウイルス・消炎に効果を発揮する。
桔梗・甘草`芦根……咽喉に対する清理作用。
荊芥・薄荷・蒐活……発汗解熱・解表などの作用。
全体として辛涼解表、清熱解毒に効果が期待できる。

弁証論治 リンク風熱表証(衛分証) »

・現代病名:咽頭部腫痛・発熱

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組成成分

各生薬の詳細説明にリンクします。
薄荷  リンク淡豆鼓(9) »  牛蒡子  金銀花  連翹  荊芥  リンク淡竹葉(9) »  リンク芦根(15) »  リンク生甘草(3) »  桔梗 

銀翹散の中薬一覧(herb list)
生薬名(herb name) 薬量(quantity) 君臣佐使(role) 効能1 効能2 効能3 効能4 大分類 中分類

薄荷 »

6

臣薬

辛凉解表

解表剤

辛涼解表薬

淡豆鼓 »

9

佐薬

辛凉解表

牛蒡子 »

9

臣薬

辛凉解表

清熱

解表剤

辛涼解表薬

金銀花 »

12

君薬

辛凉解表

清熱

清熱剤

清熱解毒薬

連翹 »

12

君薬

辛凉解表

清熱

清熱剤

清熱解毒薬

荊芥 »

6

臣薬

辛温解表

解表剤

辛温解表薬

淡竹葉 »

9

使薬

清熱

芦根 »

15

佐薬

清熱

生津

清熱剤

清熱瀉火薬

生甘草 »

3

佐薬

清熱

桔梗 »

6

臣薬

化痰

止咳

排膿

利咽

化痰止咳平喘薬

止咳平喘薬

・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。
・臣薬…主薬を補助して主薬の効き目を強化する薬物です。
・佐薬…主薬に協力して二次的な症状を取り除くか、または主薬を制御し、主薬による副作用を抑えるか防ぐ薬物です。
・使薬…方剤の中では二次的な薬物か、引経(薬物を病のある場所まで引率していく作用)の薬物です。

外界からの邪には、風(ふう)寒(かん)熱(ねつ)湿(しつ)燥(そう)などがあり、中でも風(ふう)は、常に動きまわり、ほかの邪を運ぶといわれています。 寒は風によって運ばれてきて感冒となった場合を風寒感冒、熱が運ばれてきた場合は風熱感冒と呼びます。運ばれる邪の種類によって、風邪の症状も異なると考えます。 実は感冒をカゼ(風邪)と呼ぶのは、このように邪を運んでくるからです。すなわち邪の種類によって感冒の症状は異なってくるのです。 ですから症状をよく見極め、症状に合った薬を使うべきというのが、漢方の考え方です。熱と結びつくと風熱感冒と呼ばれ春から初夏にかけて多いと考えられています。 体の熱感、のどの痛みや、冷たい水をほっするのどの渇きなどが主症状にあげられます。風熱感冒の治療では熱を冷ます生薬を含む漢方薬を用います。 つまり、解熱、解毒、炎症を抑えていくわけです。

銀翹散(ぎんぎょうさん)は、風熱型の風邪に効果がある生薬製剤。
金銀花(キンギンカ)、淡豆豉(タンズシ)、連翹(レンギョウ)、牛蒡子(ゴボウシ)、桔梗(キキョウ)、淡竹葉(タンチクヨウ)、甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、薄荷(ハッカ)、羚羊角(レイヨウカク)という10種類の生薬(しょうやく)が組み合わされてつくられています。

中薬構成(herb composition)

神農

中医学の処方は複合的症状に応じて併門も感染症による発熱に対して西洋医学では抗生物質が使われますが、中医学では様々な生薬を配合した処方で総合的に治療します。 銀翹散には、清熱解毒(抗炎症、抗菌・抗ウィルス作用)の作用がある金銀花、連翹が主薬として配合され、皮膚から熱を軽く発散する薄荷、荊芥、のどの炎症を鎮め、痛みを止める桔梗、牛蒡子が配合されています。さらに、体内の毒成分や熱を尿から排出することを目的として、軽い利尿作用がある竹葉が配合されています。 銀翹散は、このように体を冷やしながら軽く発汗させる作用で、上気道感染症に効果をあげています。これに板藍根や白花蛇舌草などの清熱解毒薬を併用するとさらに効果が増します。
神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

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処方画像

風邪症候群の漢方薬と症状の関係

●風邪症候群の漢方薬と症状の関係
漢方薬























備考
銀翹散 表熱実 赤い風邪(温熱病)。炎症性のカゼではほとんど寒気(さむけ)が無く、熱感が強く、初めから熱がでます。特に口が渇いてノドに熱を持つことが多く、赤く腫れて痛むカゼです。
葛根湯 表寒実 × 青い風邪(傷寒)。症状としてまず寒気を訴え、次第に熱がでて、頭痛や肩こり、節々の痛みなどを訴え、顔色が青白いカゼです。
麻黄湯 表寒実 × 青い風邪(傷寒)。症状としてまず寒気を訴え、次第に熱がでて、頭痛や肩こり、節々の痛みなどを訴え、顔色が青白いカゼです。
桂枝湯 表寒虚 × × 青い風邪(傷寒)。症状としてまず寒気を訴え、次第に熱がでて、頭痛や肩こり、節々の痛みなどを訴え、顔色が青白いカゼです。
霍香正気散 裏熱虚 胃腸症状の風邪。

◎、○、△ = 使用目標 (症状の強さ=◎>○>△)
▲ = 無いか、あっても極わずか
× = ある場合は適応しない

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江戸時代町人文化まっさかり

銀翹散がつくられたのは、東洋医学の全盛期といわれる清の時代。その処方は、呉鞠通(ごうぎくつ)という有名な漢方医により書かれた「温病条弁(うんびょうじょうべん)」という医術の書物に記されています。
従来、傷寒論(しょうかんろん)という書物に記された治療が行われてきましたが、生活様式の変化に伴って、新しい治療体系ができあがり、「温病条弁」の概念が取り入れられました。そこで、つくられたのが銀翹散です。

日本であまり知られてこなかったのは、日本がちょうど江戸時代で、鎖国の政策がとられており、銀翹散の知識が伝わってこなかったからです。しかし、東洋医学の本場となる中国では、葛根湯以上に親しまれている風邪薬になります。

※西暦1616年~1912年で、日本の江戸時代から明治時代


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風寒と風熱 外界からの邪には、風(ふう)寒(かん)熱(ねつ)湿(しつ)燥(そう)などがあり、中でも風(ふう)は、常に動きまわり、ほかの邪を運ぶといわれています。寒は風によって運ばれてきて感冒となった場合を風寒感冒、熱が運ばれてきた場合は風熱感冒と呼びます。運ばれる邪の種類によって、風邪の症状も異なると考えます。実は感冒をカゼ(風邪)と呼ぶのは、このように邪を運んでくるからです。すなわち邪の種類によって感冒の症状は異なってくるのです。ですから症状をよく見極め、症状に合った薬を使うべきというのが、漢方の考え方です。熱と結びつくと風熱感冒と呼ばれ春から初夏にかけて多いと考えられています。体の熱感、のどの痛みや、冷たい水をほっするのどの渇きなどが主症状にあげられます。風熱感冒の治療では熱を冷ます生薬を含む漢方薬を用います。つまり、解熱、解毒、炎症を抑えていくわけです。

銀翹散(ぎんぎょうさん)は、風熱型の風邪に効果がある生薬製剤。
金銀花(キンギンカ)、淡豆?(タンズシ)、連翹(レンギョウ)、牛蒡子(ゴボウシ)、桔梗(キキョウ)、淡竹葉(タンチクヨウ)、甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、薄荷(ハッカ)、羚羊角(レイヨウカク)という10種類の生薬(しょうやく)が組み合わされてつくられています。

銀翹散がつくられたのは、東洋医学の全盛期といわれる清の時代※。その処方は、呉鞠通(ごうぎくつ)という有名な漢方医により書かれた「温病条弁(うんびょうじょうべん)」という医術の書物に記されています。 従来、傷寒論(しょうかんろん)という書物に記された治療が行われてきましたが、生活様式の変化に伴って、新しい治療体系ができあがり、「温病条弁」の概念が取り入れられました。そこで、つくられたのが銀翹散です。

日本であまり知られてこなかったのは、日本がちょうど江戸時代で、鎖国の政策がとられており、銀翹散の知識が伝わってこなかったからです。しかし、東洋医学の本場となる中国では、葛根湯以上に親しまれている風邪薬になります。

※西暦1616年~1912年で、日本の江戸時代から明治時代

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2009年新型インフルエンザ

2009年の新型インフルエンザ騒動

漢方を中心とした治療を行う平馬医院(内科・アレルギー科、神奈川県大和市)の平馬直樹院長は、2009年の新型インフルエンザ騒動の後、中国で現地調査に当たった。「中国では新型インフルエンザウイルスに対して桂麻各半湯(けいまかくはんとう)や銀翹散(ぎんぎょうさん)で治療効果を上げていた」(平馬院長)。

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銀翹散 銀翹散の解熱効果割合

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合 方(複数の漢方薬を合わせた処方)

(複数の漢方薬を合わせた処方)
他剤との効用併用を示します。合方は良効なケースが多いです。
本方の証の方で、さらに次の症状がある方は、合わせて次の方剤を飲むと良く効きます。
病症症状 合方 備考
高熱(38度以上)の場合 銀翹散+地竜 »
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備 考(Remark)

中医師 銀翹散がつくられたのは、東洋医学の全盛期といわれる清の時代※。その処方は、呉鞠通(ごきくつう)という有名な漢方医により書かれた「温病条弁(うんびょうじょうべん)」という医術の書物に記されています。そこで、つくられたのが銀翹散です。

日本であまり知られてこなかったのは、日本がちょうど江戸時代で、鎖国の政策がとられており、銀翹散の知識が伝わってこなかったからです。しかし、漢方薬の本場となる中国では、葛根湯以上に親しまれている風邪薬になります。

※西暦1644年~1912年で、日本の江戸時代から明治時代

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