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概 要

【応用】
1.アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎
アレルギー性鼻炎に用いて速効を得ます。効果発現までの時間は15分~30分ぐらいです。
2.感冒
悪寒が強く、熱感があまりなく、無汗・頭痛・身体がだるい・手足が冷えるなどの症候を呈する方。初発時に咽がチクチク痛む方に良いです。
3.気管支炎、気管支喘息
4.頭痛・三叉神経痛
寒冷によって発症する頭痛。頭が冷たくて痛むもの、風に当たると痛みが増強する方に良いです。
5.日光皮膚炎
6.寒冷蕁麻疹(じんましん)。
7.帯状庖疹後神経痛。

こんな方に

悪寒、微熱、全身倦怠、低血圧で頭痛、めまいがあり、四肢に痛冷感のある方

主 治

陽虚カゼ(悪寒・微熱・四肢冷感・疼痛)/助陽解表の代表方剤/陽虚を伴う風寒表証

適応症

風邪、咳、蓄膿症アレルギー性鼻炎気管支喘息気管支炎、流感、肺炎神経痛

応 用

1.アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎
アレルギー性鼻炎に用いて速効を得る。効果発現までの時間は15分~30分ぐらい。
2.感冒
悪寒が強く、熱感があまりなく、無汗・頭痛・身体がだるい・手足が冷えるなどの症候を呈するもの。初発時に咽がチクチク痛むものによい。
3.気管支炎、気管支喘息
4.頭痛・三叉神経痛
寒冷によって発症する頭痛。頭が冷たくて痛むもの、風に当たると痛みが増強する者によい。
5.日光皮膚炎
6.寒冷蕁麻疹
7.帯状疱疹後神経痛

妊娠・授乳の注意

女性

●他製剤との併用や、妊婦、子供の使用には注意が必要です。

診断のポイント

●悪寒のみ強く、熱感が少ない
●全身倦怠、無気力
●脉は沈で弱
●特別な腹証無し

弁証論治

陽虚 »
●風寒(表寒) »
●表寒虚 »

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 →処方使用期間:1757年間


処方別・製品一覧

医薬品個人輸入 説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬

JPS 麻黄附子細辛湯の通販画面へJPS 麻黄附子細辛湯の通販画面へ »
ジェーピーエス製薬ジェーピーエス製薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:JPS-81
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JPS 麻黄附子細辛湯のお買物(shopping)
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k0546 100錠 2,916円(税込)
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k0600 180包(顆粒剤) 11,880円(税込)
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サンワロンMの通販画面へサンワロンMの通販画面へ »
三和生薬(株) ≪医薬品≫ 本剤は、〈錠剤〉です。
サンワロンMのお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k0528 375錠 9,180円(税込)
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ツムラ 麻黄附子細辛湯 エキス顆粒(医療用)の通販画面へツムラ 麻黄附子細辛湯 エキス顆粒(医療用)の通販画面へ »
ツムラツムラ » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:127
本剤は、〈顆粒剤〉です。
医薬品の個人輸入
ツムラ 麻黄附子細辛湯 エキス顆粒(医療用)のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k0737 42包(2週間分) 5,673円(税込)
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k0865 189包(63日分) 21,664円(税込)
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●一日分価格(税込)…370円


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証の判定

判定

証(症状・体質)判定を望む方判定の方右矢印 陰陽(太極図)証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。Java

中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

麻黄附子細辛湯 朱雀:四神の獣・南方の守護神

八 法

汗法:肺気を宣発し営衛を暢調にして膜理を開泄することにより、「遍身にちゅうちゅうと汗出づ」の状態にし、肌表にある外邪を汗とともに解除する治法です。

【中薬大分類】解表剤…発汗、解肌、透疹等をうながして、初期の感冒等表証に対処する方剤です。主に外感病の初期に使用します。

【中薬中分類】扶正解表剤…正気を補いながら解表する方剤です。虚証の外感表証に用います。

八綱分類

表寒虚(ひょうかんきょ) 表 寒 寒 虚 …証(体質・症状)が、表証(急性期)、寒証(悪寒)、虚証(虚弱)の方に適応します。


【気血津・臓腑証】
陽虚の表寒(ようきょのひょうかん)…辛温解表の麻黄・細辛と補陽散寒の附子からなります。麻黄湯と同様の表寒・表実に用いますが、冷えが強く元気がなく(うとうと眠る)脈が沈の「陽虚の体質」の場合に適応します。附子で元気をつけ抵抗力を増し、麻黄・細辛で解表します。
一般には老人など虚弱者の感冒で、冷え・頭痛などが強く(悪寒を訴えないことが多い)、元気がないのを目標にする(体温の上昇もあまり顕著ではないです)。
発汗作用はあまり強くなく鎮痛効果にすぐれ、またすべてが散寒・利水の薬物であるところから、浮腫・鼻みず・頭痛・歯痛などで寒証を呈するものにも使用されます。熱証に用いると悪化させたり出血をきたすことがあるので注意を要します。

【証(病機)】陽虚・風寒表証(ようきょ・ふうかんひょうしょう)

中医学効能(治法)

辛温解表・利水・補陽散寒・疏散風寒

用語の説明(term)

辛温解表法(しんおんげひょうほう)…辛温解表法:辛温の薬で温め風寒の邪を体表から発散させる治療法です。悪寒、頭痛、発熱を治します。類語:祛風散寒法(きょふうさんかんほう)。

利水(りすい)…腎を温めて、脾を健全にすることです。尿や発汗のことです。水気を下行させて通利することです。利尿、導尿がそれです。薬物では猪苓・沢瀉・通草などにその作用があります。

陽虚(ようきょ)…陽虚;温める力が不足した状態です。陽気の働きが低下して、気虚の状態にさらに虚寒の冷えが加わる状態です。

風寒表証(ふうかんひょうしょう)…体表から風寒の邪が侵入して起こる悪風、頭痛、発熱などの症状です。

使用目標(aim)

本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●虚弱である。または体力が落ちている。
●悪寒ばかりで熱感が少なく、倦怠感に悩まされ、無気力でいつも横になっている。
●手足や体が痛んで冷えている。
●咳(せき)が出る。のどがチクチク痛む。
●頭部が冷えて痛む。
●脈は、一般に沈んでいて細く力がなく、ときに浮いていることもある。
●水っぽい痰(たん)が出る。
●尿は水っぽく透明で、量が多い。または尿が出にくく、むくみがある場合もある。


症例・病例・治癒例・case study(case study)

【麻黄附子細辛湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈アレルギー性鼻炎〉

治例図 55歳、主婦。
10数年来のアレルギー性鼻炎で四季を問わず、急に冷えこんだ朝に、くしゃみが頻発し、眼がかゆくなり、水様の鼻汁が多量に出ます。

これまで抗ヒスタミン剤の投与を受け、その場をしのいできましたが、抗ヒスタミン剤を服用すると眠気と全身倦怠感が起こり、1日中寝ている始末です。半年ほど前よりステロイドと抗ヒスタミン剤の合剤(セレスタミン)の投与を受けましたが、顔面に皮疹が出現し、顔も腫脹してきたので、和漢薬治療を希望して来院しました。

身長156㎝、体重43㎏、体温36.3℃、血圧234/82mg。
蒼白な顔貌で、貧血様。四肢が冷え、いつも厚着をしているといいます。脈は沈んで細、弱。舌はやや淡白紅で、薄い白苔がみられます。腹力は軟弱です。他は特記すべき所見はありません。

肺陽気虚で、寒に侵された病態と考え、麻黄附子細辛湯を投与しました。セレスタミンは中止としました。服薬した翌日より身体の温まりを感じ、鼻閉感、全身倦怠感も半減。

以後4ヶ月間続服中ですが、鼻炎症状は全く起こらず、眠気もこなくなったとのことです。

弁証論治 リンク寒邪犯肺・風寒束表証 »

・現代病名:アレルギー性鼻炎

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2〈感冒〉

治例図 55歳の男子。
平素虚弱体質のもの。公務出張で寒い国の温泉に浴し、風邪をひいて、無理をして帰った。悪寒がして熱が39度となった。元気なく、悪寒がして耐えられない。よくよく疲れていた。脈は沈んで細く弱い。麻黄附子細辛湯を2日分与えた。一貼を服用すると全身温まり、こころよく汗が出て、午後はすっかり治った。このように効く風邪薬をのんだのは初めてであると感謝された。

弁証論治 リンク風寒(表寒)証 »

・現代病名:感冒

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3〈麻黄附子細辛湯が効いた〉

治例図 Wさん(45歳・男性)は中間管理職です。3週間ほど前からかぜをひいていたにもかかわらず、会社では冷房のきいた部屋に長時間いなくてはならなかったため、体が冷えきってしまい、ついに肋間神経痛になってしまいました。
かぜも治っていないために、激しいせきが出るのですが、せきをするたびにわき腹がひどく痛み、しゃがみ込んで痛みをこらえるという有様でした。病院の薬だけではなかなか改善しなかったため、思いきって漢方専門薬局を訪れました。
そこで勧められたのは、麻黄附子細辛湯です。せきから肋間神経痛になることも多いそうで、この漢方薬はせきやかぜを治すとともに、肋間神経痛をも治すと説明されました。
実際、この薬を服用するようになってからは、体が温まり、だるさも取れ、せきもだんだん出なくなってきました。せきが出なくなると、自然に肋間神経痛の痛みもなくなり、2週間で完治しました。

・現代病名:肋間神経痛

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4〈3ヵ月も続いた微熱が漢方で改善〉

治例図 Kさん(32歳・女性)は、3ヵ月ほどのどの痛みと微熱、体のだるさが続いていました。病院でレントゲンを撮ったり、肝臓の検査をしても異常がなく、微熱の原因が何もないため、医師からは特に心配はいらないといわれました。
しかし、本人としてはやはり心配であったため、漢方研究医を訪れたところ、春先にひいたかぜが長引いて、体力が落ちているために微熱が出ていると診断され、麻黄附子細辛湯が処方されました。
すぐに、のどの痛みが取れ、1週間ほどで微熱もすっかりなくなりました。

・現代病名:微熱

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5〈桂枝湯と麻黄附子細辛湯を合わせる〉

治例図 Mさん(70歳・男性)は、鼻水、くしゃみ、軽い悪寒、のどの痛みなどがあって、漢方外来のある病院で診察を受けました。

医師は、Mさんが少し汗ばんでいること、胃の調子にも自信がないとの答えから、桂枝湯と麻黄附子細辛湯を処方。1包ずつ飲んでもらうと、1日で症状が取れました。

本来は桂姜棗草黄辛附湯という薬が最適なのですが、この薬は煎剤のみでエキス剤がないため、桂枝湯と麻黄附子細辛湯で代用したのです。この組み合わせは、かぜが抜けず長引いているときにも有効です。

弁証論治 リンク表寒虚証 »

・現代病名:感冒

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6〈麻黄附子細辛湯でアレルギーが改善〉

治例図 定年後、家庭菜園を楽しんでいるTさん(66歳・男性)は、この春先に突然、激しい目のかゆみと大量の鼻水に襲われました。

心配した奥さんに連れられ、漢方を扱う診療所を訪れたTさんは、アレルギー性の結膜炎と診断され、麻黄附子細辛湯を処方されました。

2週間ほど飲み続けたところ、Tさんのアレルギー症状はすっかり消え、とて も元気になりました。夏野菜の収穫を楽しみに、再び家庭菜園作りに励むようになったTさんは、今後も漢方薬を飲み続けようと思っています。

弁証論治 リンク風寒(表寒)証 »

・現代病名:アレルギー性結膜炎

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7〈老人の肺炎をこじらせずに済んだ〉

治例図 Iさんのお祖父さん(77歳)は、冬のある日に、なんとなくだるいといって、早めに布団を敷いて床に就きました。本人は「少し体が冷えたから」とだけいっていましたが、いつもと少し様子が違うので、Iさんは心配になりました。

かかりつけの医師に往診を頼むと、あいにく出張中で明日戻るとのこと。そこで、知人が勤めている近所の漢方薬局に連絡し、お祖父さんの様子を見てもらったのです。すると、悪寒がするといって、しきりにたんを出そうとしている様子から、麻黄附子細辛湯を飲んで、なるべく早く往診を受けるようにとアドバイスをされました。

翌日、駆けつけた医師は「肺炎」と診断。漢方薬のおかげで状態がよかったこともあり、お祖父さんは在宅で療養し、1週間で元気になりました。

弁証論治 リンク風寒(表寒)証 »

・現代病名:肺炎

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8〈長引く咽頭炎が完治〉

治例図 看護師のMさん(51歳・女性)は、のどが痛んだので、勤務先の漢方を処方する医院でみてもらったところ、咽頭炎を発症していると診断されました。

20代の看護師Tさんも同様の症状で、二人とも虚証タイプだったため、麻黄附子細辛湯桂枝湯が処方されました。

しかし、Tさんが2、3日で治癒したのに対し、Mさんは改善せず、処方を柴胡桂枝湯に変えてもらったのですが、やはりかんばしくありません。実は、Mさんは医院の休診日に夫の実家で介護をするなど、休息が取れない状況で、体力が落ちていたのです。

そこで、柴胡桂枝湯十全大補湯を加えて処方してもらい、3日間服用したところ、症状はすっかりなくなりました。

・現代病名:咽頭炎

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9〈よく効く漢方薬を常備薬に〉

治例図 S子さん(31歳)は体が細く、どちらかというと虚弱なタイプです。しょっちゅうかぜをひき、勤めを休むこともしばしばです。

いったんかぜにかかると起こる症状は、のどがチクチクと痛み、寒気がし、発熱する(38度ぐらいになる)というものです。

熱があっても寒く感じ、顔色も当然悪くなります。かぜをひくと、たいてい2日か3日は寝込みます。あまりつらいときは、近所の医院に行って診てもらうこともあるのですが、いつもうまく治りませんでした。

そこで、麻黄附子細辛湯という漢方薬を飲んでみたところ、1回か2回の服用で、治ってしまいました。すべての症状がすぐに消えたのです。

S子さんは、その後も麻黄附子細辛湯をかぜのときの常備薬として使っています。

・現代病名:かぜ

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10〈高齢女性に麻黄附子細辛湯が的中〉

治例図 〔患者〕八十一歳の女性。秋から冬にかけて少し寒くなってくると、よく風邪をひく。平素から体が弱いほうで、食欲も少なく、家族にすすめられるままに食べるという。暖かい日はときどき戸外に出る。

〔症状〕昨年の秋の終わりに風邪気味となり、寒気ばかりして熱感はなく、布団をかぶり寝てしまい、体がだるく、手足が冷え、頭痛、咽頭痛を訴え、薄い鼻水や痰も少し出る。食欲も元気もなく、横になって寝ていることを好む状態。

〔漢方的特徴〕患者は老人であり、虚弱な体つきの方で、いかにも元気がなく顔色も青白い。風邪をひいても熱は高くならず、寒気がして全身が甚だし<だるく、すぐに横になる。背中を寒がって手足も冷える。

数年前の風邪のときは、いまよりも体つきがしつかりしていた。寒気や発熱があり、肩や背中がこってきたので、葛根湯を服用すると少し発汗して治った。

ところが、今度は葛根湯を服用しても、かえって体がだるくなり、よくならないので、ほかの薬はないかと来院した。

〔治療経過〕患者の年齢や身体の状態、風邪の症状-つまり、元気がなく、顔色が青白く、寒気はするが熱は上がらず、だるさが強い、薄い痰が出るなどを総合的に判断して、麻黄附子細辛湯を与えたところ、一日分服用tただけで寒気がとれ、体が温まって気分がよくなった。

さらに二日分服用して咳や頭痛、体の痛みもよくなってきたと大喜ぴだった。

・現代病名:老人の風邪

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組成成分

各生薬の詳細説明にリンクします。
麻黄  細辛  附子 

麻黄附子細辛湯の中薬一覧(herb list)
生薬名(herb name) 薬量(quantity) 君臣佐使(role) 効能1 効能2 効能3 効能4 大分類 中分類

麻黄 »

4

佐薬

辛温解表

平喘

利水

解表剤

辛温解表薬

細辛 »

3

臣薬

辛温解表

止痛

止咳

利水

温裏薬(散寒薬)

附子 »

1

君薬

補陽・散寒

止痛

利水

温裏薬(散寒薬)

・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。
・臣薬…主薬を補助して主薬の効き目を強化する薬物です。
・佐薬…主薬に協力して二次的な症状を取り除くか、または主薬を制御し、主薬による副作用を抑えるか防ぐ薬物です。
・使薬…方剤の中では二次的な薬物か、引経(薬物を病のある場所まで引率していく作用)の薬物です。

1.麻黄・細辛は、悪寒・発熱・頭痛・身体痛などの表寒に対し、発汗・解熱に働いて緩解させる(辛温解表)。また、鎮咳・痰の抑制に働く(化痰止咳)。
2.細辛・附子は血管拡張により血行を促進し、体を温め、鎮痛に働く(散寒・止痛)。
3.附子は全身の代謝を高め、強心に働く。

中薬構成(herb composition)

神農

麻黄が主薬ですから、麻黄湯と同じく辛温発表剤の一つであることに違はないですが、附子という熱性薬が入っていること、それに細辛も温性の強い薬物であることから、著しい寒証向きの方剤です。
すなわち、たとえ熱が出ても、熱感はほとんどまたは全く訴えず、悪寒のみ著しい場合に使用する方剤です。
麻黄に鎮咳作用、細辛に鎮痛・麻酔・平喘作用、附子に鎮痛作用があるので、咳や咽痛に効くのみならず、3生薬とも燥性薬ですので、小青竜湯と同様、うすい鼻水を治すに適します。
病期分類で言えば、麻黄湯やその類方が太陽病の方剤に対して、この方剤は少陰病の方剤です。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

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処方画像

風邪症候群西洋薬にはない大切な処方
いわゆる「風邪」の正式名称は「風邪症候群」といわれ、たいていはウイルス感染が原因です。その数は200種類以上あるとされ、さまざまな症状を引き起こします。ただし、同じタイプの風邪にかかっても、季節、年齢、体力の有無によって、人それぞれに発病の程度や進行具合が違ってきます。こうした背景を踏まえて、よりその人に適した治療をしていくのが漢方の特徴です。
麻黄附子細辛湯は、漢方でいう「少陰病(真の陰証)」の入り口にあたる病状に適した処方で、虚弱体質の人や体力が低下している人、お年寄りに大変有効な薬です。例えば、普通の体力の持ち主がかぜをひいた場合は、葛根湯や桂枝湯といった処方で十分に効果があります。
ところが、体力が落ちていると、病に対する抵抗力が衰えているため、いきなりつらい症状に悩まされます。特に現代は、クーラーの影響で夏でも体が冷えている人が多く、たとえ体力があっても体が冷えているため、体を温める効果が少ない葛根湯や桂枝湯では治りにくい場合があります。そのようなときに用いられるのが麻黄附子細辛湯です。冷えた体を温めて体力を補い、体内に入り込んだ陰証のかぜの毒を気持ちよく流して治療します。
決め手は「のどチクの風邪」
体力が落ちていたり、体が冷える人のかぜにもさまざまな症状がありますが、麻黄附子細辛湯の使用目標は、体がだるくて起きているのがつらい、寒気が強く、熱があっても発汗しにくい、顔色が青白い、のどに痛みがあってせきが出る、といった場合です。
中でも、かぜのひきはじめの「のどがチクチク痛む」ときに用いられるのが最大の特徴で、漢方を扱う医師の間では麻黄附子細辛湯は「のどチクの風邪」に効くといわれているほどです。特に、陰証(体が弱っている証)であればすぐに試してみるとよいでしょう。症状の進行を未然に防いでくれます。
また、かぜに限らず熱の出る病にも重宝されています。その昔、京都の漢方医が、天然痘(発疹の出る重い熱病)にかかって体が弱り、危篤状態に陥った5歳ぐらいの子どもに、麻黄附子細辛湯を2日間ほど与えて完治させた、という例もあります。
熱が出るということは、体内でウイルスと体が戦っている証拠です。しかし、陰証の場合は熱を外へ出せないため、寒気が強く、体がだるくて痛みを伴い、起きているのもつらいという状態になります。そこで、体を温めながら発汗を促し、熱を追い払う(病の毒を取り除く)、麻黄附子細辛湯のような処方が効果的なのです。

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アレルギー性鼻炎体力の有無に関係なく、アレルギー性鼻炎にも有効
こもった熱を追い出して「のどチクのかぜ」を治す麻黄附子細辛湯は、くしゃみや水っぽい透明な鼻水が止まらないアレルギー性鼻炎にもよく効きます。
これは、鼻の炎症に「冷え」が深くかかわっているからです。麻黄附子細辛湯の「寒さや冷えからくる病が体内に侵入してきたとき、体を温めて病を治す、体の中の病邪の熱と水を緩やかに発散させる」という特性が、この冷えに効くのです。この場合は、体力の有無にはあまり関係なく効果が認められています。
また、アレルギー性鼻炎によく用いられる小青竜湯で効果があまりみられない場合にも、試してみる価値があります。2つの処方を併用するのもよいでしょう。

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麻黄附子細辛湯 ●感冒、気管支炎に使用して下さい。
●感冒の諸症状を緩和・改善します。

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