顔色の悪い胃弱者で、腹部に振水音を触れる方
胃腸虚弱の方の頭痛と目眩(めまい)/痰飲による頭痛と目眩(めまい)
胃腸虚弱で下肢が冷え、めまい、頭痛などがある者、慢性胃腸炎、内耳性眩暈(めまい)、胃アトニー症、胃下垂、胃神経症、胃腸虚弱者、低血圧に伴う頭痛、低血圧症、蓄膿症、常習性頭痛、メニエール症候群
突発性・反復性・持続性のめまい(回転性のことが多い)・ふらつき・悪心・嘔吐があり、ふだんから食欲不振・元気がない・泥状便・舌苔が白膩・舌質が淡白で胖大・脈が軟滑などの脾虚湿盛を呈する以下の疾患。
1.眩暈・メニエール症候群・起立性調節障害・自律神経失調症など。
2.頭痛。
3.胃炎。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●眩暈(めまい)、頭重
●腹部軟弱
●胃弱、疲れやすい
(source)
西暦1247年 金時代 『脾胃論』 李東垣 3巻。李氏は《内経》の「人は水穀を以て本となす」を根拠とし脾胃を補益する重用性を強調し、ならびに内科雑病の弁証論治を結合させた。書中、飲食労倦などによりひきおこされる脾胃病にたいして、補中益気湯や昇陽益胃湯などの方剤を治療に創用している。この書は脾胃論学説の代表作で、後世に大きな影響を与えた。→処方使用期間:760年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1477 | (EK-37)2.5g×42包(2週間分) | 7,316円(税込) | ||
k1475 | (KB-37)3.75g×28包(2週間分) | 7,316円(税込) | ||
k1476 | (KB-37)3.75g×168包(12週間分) | 42,692円(税込) | ||
k1478 | (EK-37)2.5g×294包(14週間分) | 49,067円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1673 | (N37)3.0g×42包(2週間分) | 6,221円(税込) | ||
k1674 | (N37)3.0g×168包(56日分) | 24,971円(税込) |
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1045 | 30日分 | 16,178円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2139 | 0.8g×180包 | 8,424円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0651 | 42包(2週間分) | 6,560円(税込) | ||
k0779 | 189包(63日分) | 24,960円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…消法:消食導滞・散結消堅の効能により、気・血・痰・食・水・虫などが積聚した有形の滞結を徐々に消散させる治法です。
【中薬大分類】祛痰剤…固まった水液である痰を除する方剤です。きょ痰薬を主体にし、痰を排除・消解したり、各種の痰病に効果のある方剤です。
【中薬中分類】治風化痰剤…風邪を伴う痰を除去する方剤です。
裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、湿証(水分停滞)の方に適応します。
【証(病機)】脾不運湿・風痰上逆(ひふうんしつ・ふうたんじょうぎゃく)
健脾除湿・化痰熄風・補気・理気
・健脾(けんぴ)…脾の働きです。脾胃の機能を正常にする治療法です。
・除湿(じょしつ)…体内の余分な水分を排出させることです。
・化痰(けたん)…痰を除くことです。
・熄風(そくふう)…眩暈(めまい)、ふるえ、痙攣(けいれん)などの状態を改善することです。
・上逆(じょうぎゃく)…気が下腹から上部へ発作的に突き上げてくる症状です。
【半夏白朮天麻湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈曇りの日に現れる頭重感とめまい〉 主婦のNさん(36歳)は、いつも頭が重だるく、めまいがして、体に力が入らないという症状で悩んでいました。この症状は、特に曇りの日や台風の前後にひどくなります。そこで、Nさんは漢方を処方するクリニックを訪れました。日ごろから胃が弱く、冷え症のNさんには、頭重感を治す標治(局所的な治療)の処方として半夏白朮天麻湯、胃弱という体質を改善する本治(根本的な治療)の処方として六君子湯が出されました。 服用を始めると、徐々に胃の調子が整い、それに伴って頭重感やめまいなどが起こる回数が減り、やがてまったく症状が現れなくなりました。 ・現代病名:頭重感・めまい |
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〈体調がよくなり、食後の眠気も解消〉 Eさん(32歳・男性)は、かねてから手足の冷えに悩まされていました。漢方を用いる医師が診察したとき、Eさんは手足の冷えのほか、病気がないにもかかわらずどうも元気が出ない、疲れやすい、太りたくても太れない、食後は眠気やだるさを覚えて仕事にならない、といった症状を訴えました。そこで医師は、半夏白朮天麻湯を処方。 Eさんがこの薬を飲みはじめると、2週間たったころから食欲が出てきました。 しかも、食後の眠気が弱くなってきたのです。1ヵ月半後には体重が増えはじめ、手足の冷えがなくなりました。体重が1kg増えたころには、虚証の人に用いる半夏白朮天麻湯が合わなくなるほど体カがつき、体調が整ってきました。 さらに、食後の眠気は完全に解消され、午後の仕事もスムーズにこなせるようになったのです。 現在は安中散に切り換え、好調を保っています。 ・現代病名:手足の冷え・疲労感 |
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〈働きざかりの会社員の疲れや寝起きの悪さが解消した〉 身長175cmのNさん(38歳)は、体重が57kgとやせ型の男性です。体調が優れず、仕事に差し障るので、漢方研究医の医院を訪れました。食後すぐ気持ちが悪くなる、天候が悪い日に頭が重い、寝起きが悪いといった訴えから、初め医師は低血圧だろうと思いました。しかし、実際に血圧を測ってみると、意外にも最大血圧150㎜Hg/最小血圧90㎜Hgの高血圧です。 虚証タイプで年齢が若いなどの理由から、医師は、半夏白朮天麻湯をNさんに処方しました。 現在、Nさんは、慢性的な疲れがすっかり取れ、朝もすんなり起きられる、食事もおいしく食べられると喜んでいます。血圧は、若干下がって最大で140㎜Hgぐらいになっています。血圧自体は劇的に下がったわけではありませんが、不快症状の解消は漢方の面目躍如といえるでしょう。 ・現代病名:高血圧 |
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組成成分各生薬の詳細説明にリンクします。 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 大分類 | 中分類 |
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天麻 » |
2 |
君薬 |
熄風 |
平肝熄風薬 |
|||
半夏 » |
3 |
君薬 |
化湿・理気・化痰・止嘔 |
止咳 |
化痰止咳平喘薬 |
温化寒痰薬 |
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乾生姜 » |
0.5 |
使薬 |
化湿・理気・化痰・止嘔 |
||||
陳皮 » |
3 |
佐薬 |
化湿・理気・化痰・止嘔 |
理気薬(行気薬) |
|||
人参 » |
1.5 |
臣薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
||
黄耆 » |
1.5 |
臣薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
||
白朮 » |
3 |
臣薬 |
補気健脾 |
利水消腫 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
茯苓 » |
3 |
佐薬 |
補気健脾 |
利水消腫 |
止瀉 |
利水滲湿薬 |
|
沢瀉 » |
1.5 |
佐薬 |
利水消腫 |
止瀉 |
利水滲湿薬 |
||
麦芽 » |
2 |
佐薬 |
消導・理気 |
消食薬(消導薬) |
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乾姜 » |
1 |
使薬 |
散寒 |
温裏薬(散寒薬) |
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黄柏 » |
1 |
使薬 |
清熱・化湿 |
清熱剤 |
清熱燥湿薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
1.天麻は内風を鎮め、ふらつき・めまいなどを改善する(臆風)。
2.半夏・生姜・陳皮は、中枢性・末梢性の鎮嘔・制吐の作用をもち、悪心・嘔吐を止め(止嘔)、疲の生成を抑制して鎮咳に働き(止咳化痰)、上部消化管の水分停滞を除く(化湿)。
3.人参・黄書・白丸・蒼7忙・快苓は、消化吸収機能を強め、全身の機能・代謝・抵抗力を高める(補気健脾)。
4.白丸・蒼市・戻苓・沢潟は、組織中や消化管内に停滞した水分を血中に吸収して利尿により除き、黄書も組織中の水分停滞を除く.共同して浮腫・水様便などを改善する(利水消腫・止瀉)。
5.半夏・生姜・陳皮・麦芽は、消化管の蠕動を調整し消化吸収を補助する(理気)。麦芽は消化酵素を含み、直接的に消化を助ける(消導)。
6.黄柏は整腸に働くとともに、他薬の温性を緩和する「反佐」として配合されている。
(補足)
本方は「痰濁上擾」すなわち疲湿が頭面部に上昇して生じるめまい・ふらつき・悪心・嘔吐の症候に用いられる.疾湿は脾胃気虚で水分代謝が低下したために発生するものであるから、脾胃気虚に対する「本治」を基礎にしたうえで、疫湿に対する徳風・化痰・化湿・利水という「標治」を配合し、「標本同治」の形態をとっている。
処方の構成上、六君子湯の加減と考えられ、六君子湯とほぼ同様に使用することもできる。
半夏・白朮・茯苓・人参・陳皮・生姜は六君子湯から大棗と甘草を除いたもので、これに天麻以下の薬物を加えたものと見ることができます。
天麻は頭痛やめまいをとる薬物、麦芽・神曲は消化薬、黄柏にも健胃作用があります。六君子湯は、寒虚証者で胃内停水や腸鳴のある患者向きの方剤ですが、天麻・神曲・黄柏・沢瀉・乾姜と燥性の薬物がたくさんそれに加わっている(大棗・甘草という潤性の薬物が除いてあることも、さらに燥性を強化することになる)ので、一層湿証(胃腸の水分の停滞のある方)向きの方剤です。
黄耆は虚弱者に対する補性を高める目的で加えられています。六君子湯にさらに水分停滞を除く力と消化力を強化し、それに頭痛とめまい(漢方では、めまいも水分の停滞によると考える)を治す作用のある天麻を加えたものが、本方剤です。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。