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こんな方に

のどが渇いて、尿が少ない方

主 治

黄疸(皮膚・目の黄染化)と浮腫(むくみ)を呈する肝疾患(湿熱黄疸で湿が熱より重い場合)

適応症

嘔吐じんま疹、二日酔いのむかつき、むくみ黄疸、肝炎、ネフローゼ症候群、腎炎の浮腫、腹水

妊娠・授乳の注意

女性

●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。

診断のポイント

黄疸、発熱、小便不利
●茵蔯蒿湯証より軽症
●便秘がない
湿邪熱邪より強い

弁証論治

●中焦に湿熱の邪が侵入した場合 »
●皮膚病と湿熱 »
●脾胃湿熱(湿熱阻滞脾胃) »
●肝胆湿熱 »

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論+金匱要略』 校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。東漢・張機(仲景)著。原著は《傷寒雑病論》という。北宋の王叔和は《金匿玉函要略方》全3巻を記録し伝えた。その伝本を林億らは《金匿要略方論》と改名した。全25巻、方剤262方、内科雑病、婦人科、救急、飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結し、弁証論治および方薬配伍の一般原則を記している。→処方使用期間:1757年間


処方別・製品一覧

医薬品個人輸入 説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬

ウチダ 茵蔯五苓湯 煎じ薬の通販画面へウチダ 茵蔯五苓湯 煎じ薬の通販画面へ »
ウチダ和漢薬ウチダ和漢薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:117
本剤は、〈煎剤〉です。

煎じ薬 煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。

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k0960 30日分 10,778円(税込)
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●一日分価格(税込)…349円


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ツムラ 茵蔯五苓散 エキス顆粒(医療用)の通販画面へツムラ 茵蔯五苓散 エキス顆粒(医療用)の通販画面へ »
ツムラツムラ » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:117
本剤は、〈顆粒剤〉です。
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ツムラ 茵蔯五苓散 エキス顆粒(医療用)のお買物(shopping)
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k0727 42包(2週間分) 7,097円(税込)
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k0855 189包(63日分) 27,030円(税込)
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●一日分生薬乾燥エキス量…2.75 g  ●一日分価格(税込)…614円


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証の判定

判定

証(症状・体質)判定を望む方判定の方右矢印 陰陽(太極図)証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。Java

中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

茵蔯五苓散 朱雀:四神の獣・南方の守護神

八 法

消法:消食導滞・散結消堅の効能により、気・血・痰・食・水・虫などが積聚した有形の滞結を徐々に消散させる治法です。

【中薬大分類】祛湿剤…停滞した水液(湿)を除去する方剤です。

【中薬中分類】清熱祛湿剤…熱性の湿を除去する方剤です。熱邪と湿邪を清泄します。

八綱分類

裏熱虚(りねつきょ) 裏 熱 熱 虚 …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(炎症)、虚証湿証(水分停滞)の方に適応します。


【気血津・臓腑証】
脾胃湿熱(ひいしつねつ)

【証(病機)】脾胃湿熱(ひいしつねつ)

中医学効能(治法)

清熱利水・利湿

用語の説明(term)

清熱(せいねつ)…熱をさますことです。身体の内部の熱を冷ますことです。体表の熱の場合は解熱といいます。

利水(りすい)…腎を温めて、脾を健全にすることです。尿や発汗のことです。水気を下行させて通利することです。利尿、導尿がそれです。薬物では猪苓・沢瀉・通草などにその作用があります。

脾胃湿熱(湿熱阻滞脾胃)(ひいしつねつしつねつそたいひい)…湿熱の邪による脾胃の障害である、湿困脾胃の症候とともに熱証がみられることが特徴で、胃腸障害・水分代謝障害に炎症をともなうものと考えられます。病邪の感染・脂肪や美食の摂取過多・酒の嗜好などによって発生します。


症例・病例・治癒例・case study(case study)

【茵蔯五苓散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1黄疸と肝腫大と浮腫(むくみ)〉

治例図 62歳の男子。
6ヶ月前より、心下部が張り、苦しく、食欲衰え、下肢に浮腫(むくみ)が現れ、ついに腹部に及んだ。小便は黄赤色で、頻数となり、ついに失禁するようになった。腹水と下肢の浮腫は漸次増加し、黄疸が著明に現われてきた。下肢の浮腫は軟弱で、圧すと陥んで長くそのままに残っている。
小柄ですっかり痩せ衰え、肝臓は三横指大触知し、脈は弦緊、血圧205/90であった。舌は白苔が厚く乾燥甚だしく、口渇がある。内科医から肝臓癌の疑いがあるからと、入院をすすめられた。私もてっきり肝臓癌と思い、予後全く不良を告げた。しかし患者はあくまで入院をきらい、薬を欲するので、菌薩五苓散を湯として、与えてみた。すると尿量が急に増加して20日後には、黄疸も、肝肥大も、浮腫も、腹水もほとんど消退し、食欲が出て、とても元気になった。血圧も140/80となり、肝臓癌の心配はすっかりなくなった。
40日服用の後、作業場所に出勤した。

弁証論治 リンク肝胆湿熱証 »

・現代病名:黄疸と肝腫大と浮腫(むくみ)

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組成成分

各生薬の詳細説明にリンクします。
沢瀉  蒼朮  猪苓  茯苓  桂皮  茵蔯蒿 

中薬構成(herb composition)

神農

五苓散に茵蔯蒿を加えたものです。茵蔯蒿は黄疸の要薬ですから、五苓散の適応証で黄疸を伴うものが、この方剤の適応ということになります。しかし、茵蔯蒿は同時に消炎性利尿薬(寒性で燥性)ですから、黄疸がなくても、熱虚証の湿証(尿の出が悪い場合)に広く用いることができます。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

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類方鑑別(効き目が似た別の漢方薬紹介)

他剤の効用を示します。証のまぎらわしい処方との鑑別をしめします。
五苓散…口渇、尿量減少、浮腫などはあるが、黄疸を伴わない場合に用いる。(水飲)
茵蔯蒿湯…体力中等度以上の人で、口渇、尿量減少は比較的軽度で、便秘、心窩部の膨満感、不快感が著明な場合に用いる。(陽明病肝胆湿熱)
柴苓湯(小柴胡湯+五苓散)…体力中等度の人で、尿量減少浮腫など本方に似ているが、季肋部の重苦感ならびに抵抗・圧痛(胸脇苦満)を伴う場合に用いる。(少陽病湿熱)
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