竜胆瀉肝湯の症例・治例

効果この症例に近い病症の方は、この方剤を用いることをお奨めします。

事例蘆溝橋・欄干(獅子の彫刻)●竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)  体力がある方の泌尿器・生殖器の病気を治療する漢方薬!


1〈外陰部の炎症こしけ〉

65歳の主婦。
出産経験はない。胃腸などは丈夫であるが、冷え症で、糖尿の出るときもあり、そのつど医師にかかるという。尿が出しぶり、こしけもあり、外陰部の炎症があるという。竜胆瀉肝湯を与えたところ、約一週間で快癒した。

2〈慢性肝炎〉

57歳、男性、会社社長。
数年前に慢性肝炎と診断され、小柴胡湯エキス顆粒、プロヘパール、グリチロンを3年間服用したが、変化はあまりみられず、GOT、GPT共に100〜150単位を上下し、更に白血球数はやや減少気味という。また、この3年の間に2度入院加療している。色黒で少しのぼせが見られ、皮膚は乾燥しやすい。脈は全体に実していて、緊張度は高いが、按圧すると左の関上と尺中はやや虚している。病気が慢性化している点、肌が浅黒い点などから、ひょっとしてと思い尋ねると、血尿があるという。
本当は煎薬で竜胆瀉肝湯(一貫堂)としたかったが、エキス剤を希望されたので、竜胆瀉肝湯(薛氏十六種)エキス顆粒14日分を服用させてみた。14日後来店し、本人が言うには、服用してすぐに眠りが深くなったのを実感したとのこと。更に14日分服用し、GOT、GPT共に少し減少し体調がよくなってきており、2ヶ月後の現在も服用中である。

3〈子宮筋腫〉

一婦人が子宮筋腫の診断を受け、手術を要すると言われ、2〜3の病院を歴訪したが、どこでも鶏卵大のものがあると言われた。
自覚的には帯下があり、仕事がすぎたりすると尿道に異常感が起こって、気持ちが悪いという。子宮筋腫には、ふつう桂枝扶苓丸を用いるが、以上の症状を目標にして、竜胆瀉肝湯を与え、3ヶ月ほどたって、自覚症状がよくなったので、前記の病院で再び診察を受けたところ、筋腫はすっかりよくなっているということであった。そこで、漢方薬をのんだことを話したところ、その病院の医師は、内服薬で筋腫が消失するはずがないから、診断がまちがっていたのだろうと言ったという。

4〈こしけ(かゆみ、におい)〉

年齢/50歳 性別/女性。
病院に半年ほど通院していたが、洗浄しかしてくれなくて治らないとの事で相談に来られた。最初は薬用石鹸と軟膏(トリコマイシン系)を販売し、その際に漢方の説明をしておいた。
2回目の来店では漢方薬を求められた。
竜胆瀉肝湯を用法・用量通りに服用していただいたところ、10日日頃からよくなってきて180錠を4本服用していただいた頃には大変よくなった。

唐太宗・李世民 朱雀