麻杏薏甘湯の症例・治例

効果この症例に近い病症の方は、この方剤を用いることをお奨めします。

事例蘆溝橋・欄干(獅子の彫刻)●麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)  神経痛、関節痛、筋肉痛に!


1〈腰痛〉

35歳、女性。
夏にエアコンで冷えてから腰痛が続いていた。しばらく様子をみていたが、なかなかよくならないため、腰痛発生3ヶ月後に受診。
冷えで生じた痛みを目標に、麻杏ヨク甘湯を投与。2〜3日の服用で腰痛は著明に軽減した。

2〈膝の腫れ〉

43歳、女性。
1週間ぐらい前から右膝に水がたまったように腫れてきて、曲げ伸ばしがしにくく、少し痛むとのこと。骨格のしっかりした人で、肌はかさかさしているが、水太りのような感じである。問診では他に特徴がない。昼間はパートでハウス農家に手伝いに行っているという。ハウスの仕事では、金匱要略にもある「汗が出た後に風の当たる」という状況があると考え、麻杏ヨク甘湯をすすめてみた。5日分服用してだいぶ腫れがひき、その後10日分服用してほぼ正常になったようである。

3〈むくみ〉

Hさん(52歳・女性)は157cmで70kgと少し太り気味でした。
ここ数カ月間というもの、水をたくさん飲むとよいという健康法に熱心に取り組んでいたのですが、健康になるどころか体が重く感じられるようになり、体重も増えてしまったのです。足もむくみ、疲れやすくなってしまい、調子が悪いので、行きつけの漢方専門薬局を訪れました。
薬剤師に相談すると、Hさんには水健康法が合っていないとのことです。Hさんは、すぐに水をたくさん飲むことをやめ、薬剤師に勧められた漢方薬・麻杏ヨク甘湯を飲みはじめました。
1週間もすると、疲れが徐々に取れ、足のむくみもなくなってきました。1カ月後には、体重が2s減り、体も楽になってきましたが、麻杏ヨク甘湯は肥満解消にもよいと聞き、健康のために飲み続けているそうです。

唐太宗・李世民 朱雀