人参湯(理中丸)の症例・治例

効果この症例に近い病症の方は、この方剤を用いることをお奨めします。

事例蘆溝橋・欄干(獅子の彫刻)●人参湯(理中丸)(にんじんとう)  冷えを伴う虚証の方に効果的な胃腸漢方薬!


1〈極度の胃もたれがわずか数分で解消〉

Tさん(80歳・女性)は、かぜをこじらせて寝込んだときに、何も食べられない状態になってしまいました。家族が食事を作ってくれるのですが、胃がもたれて食べたいという気持ちにもなれません。のどがふさがっていて、食べ物が入っていかないような感賞もありました。
Tさんを診察した医師は、のどがふさがって入っていかないという症状を目安にして、人参湯を処方しました。人参湯を飲んだTさんは、その数分後には、も う食事ができるようになっていました。

2〈効果的だった漢方薬と番茶のうがい〉

Wさん(41歳・女性)は、耳鼻咽喉科でアフタ性口内炎の治療を受けましたが、よくなりませんでした。
小指の頭大の患部が2つあるのですが、ステロイド軟骨ではほとんどよくならなかったのです。そこで、漢方治療を受けることにしました。
処方されたのは、温清飲人参湯。温清飲には痛みと炎症を抑える働きがあり、人参湯には胃の働きを高める作用があると説明されました。それに口の中を清潔にするために、番茶でのうがいも勧められました。治療を開始して10日ほどで、痛みが消え、潰瘍もきれいになくなってしまいました。

唐太宗・李世民 朱雀