大黄甘草湯の症例・治例

効果この症例に近い病症の方は、この方剤を用いることをお奨めします。

事例蘆溝橋・欄干(獅子の彫刻)●大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)  翌朝自然に近いおだやかなお通じが得られます、便秘の特効薬!


1〈便秘〉

20代なかばの女性。鴻下剤(ビザゴジル製剤)を定期的に買いにくるので、話を聞いてみると、高校生ぐらいから便秘になり、鴻下剤の服用が始まったという。服用量が徐々に増加し、最近では10錠近く服用しているが、それでもうまく通じがつかないときがあるという。鴻下剤の連用は体によくないと思いつつ、服用しないと、1週間や10日はまったく通じがないため、止めることができないとのことである。
しかし、便秘がひどいときに吹き出物ができる以外は、取り立てていうほどの症状はない。(便秘による不快感もないとのこと)そこで、大黄甘草湯と整腸剤、植物繊維製剤を服用してもらうことにした。出なければ量を増やし、どうしてものときは鴻下剤の併用もかまわないと指示した。そして、食事に気を配る、適度な水分をとる、運動をする、お腹を冷やさない、朝ゆっくりする時間をつくる、などの生活上の注意もお話した。
はじめは大黄甘草湯をかなりの量服用してもうまくいかなかったそうですが、鴻下剤の服用は控えて頑張り、何とかリズムをつくっていった。そして調子がよいときに少しずつ大黄甘草湯の量を減らしていった。(調子を考え自分で調節)一進一退を繰り返しながらも6ヶ月ほどで大黄甘草湯は普通量となり、その後も減量を続け、2年以上たつ今では普段は服用せず何かの時のため(お守りのように)、手許においてある程度となり、本人も大喜びである。

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2〈便秘とともに吹き出物も解消〉

S子さん(36歳)は2人の子育てに忙しい毎日を送る主婦ですが、常習性の便秘で、肌に吹き出物もできていました。
だいたい3日に1度ぐらいの間隔でしか排便がなく、いつもおなかが張り、たまっている感じにつきまとわれます。
便秘以外に、特にこれといった病気も症状もないことから、大黄甘草湯を勧められ飲み出すと、すぐに効果が現れました。気持ちのよいお通じがあり、吹き出物も改善して、S子さんはすっかりこの薬が手放せなくなったのです。

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唐太宗・李世民 朱雀