五苓散の症例・治例

効果この症例に近い病症の方は、この方剤を用いることをお奨めします。

事例蘆溝橋・欄干(獅子の彫刻)●五苓散(ごれいさん)  身体の水はけを良くし、頭痛や吐き気を鎮める常備薬!


1〈下痢・消化不良〉

生後8ヶ月の男の子。
前日まで元気だったのが、突然吐き下し、高い熱を出した。脈はかなり速いが、まだ体力はかなりある。水を飲みたがるが、飲ませるとすぐ吐いてしまう。五苓散を投与すると、翌朝には下痢も止まり、熱も下がって全快した。本方は小児の急性下痢に奏効することが多い。

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2〈暑気あたり〉

世田谷の釣友会で天竜川へ鮎釣りに行ったときのこと。友人の一人がウイスキーを飲み過ぎて河原の石のくぼみで寝込んでしまい、日射病のために激しい頭痛と吐水に苦しんだ。
松並木の日陰へ移したが、脈の欠滞が目立ち、恐ろしい思いをした。幸い持ち合わせの五苓散エキスで帰宅までにすっかり治った。その友人は53歳。漆などの塗り師で、日頃は健康で病気をしたことはない。なお五苓散は、冷たい井戸水で溶いてのませた。

3〈五苓散で救われた〉

イベント会社に勤めるEさん(25歳・男性)は、仕事の打ち上げの翌日、ひどい二日酔いに。
吐き気と下痢が止まらず、会社にも出勤できなくなり、かかりつけの漢方専門薬局に駆け込みました。
そこで、水に溶いた五苓散をさかずきに1杯ずつ、15分から20分おきに飲むように勧められたのです。指導どおりに飲んでいると、徐々に吐き気も下痢も治まり、3時間後にはすっかり気分がよくなって、午後には出勤できました。

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唐太宗・李世民 朱雀