桂枝加芍薬湯の症例・治例

効果この症例に近い病症の方は、この方剤を用いることをお奨めします。

事例蘆溝橋・欄干(獅子の彫刻)●桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)  しぶり腹、腹痛に!


1〈慢性便秘〉

治例図 38歳女性。
慢性便秘で来店。今までコーラックをのんでいたが、お腹がとても痛くなり下痢してしまうとのこと。便秘の他には特に症状はないが、ときどきお腹が張るという。下剤をのまないと3、4日便通がないとのこと。まず大黄甘草湯を与える。のむと、便はよく出るが、お腹がまだ少し痛くなるとのこと。そこで桂枝加古薬湯を一緒にのむようにすすめる。今度はお腹も痛まず、またお腹が張ることもなくなり、気持ちよく便通がありとても具合が良いという。その後3年ほどたつが、現在も継続して服用している。

2〈慢性便秘〉

治例図 44歳の婦人。
慢性の便秘に苦しんでいる。下剤をのむと、通じはあるが、腹が痛んでとても気持ちが悪い。下剤をのまないと、一週間も通じない。そのためか、腹が脹って、ときどき軽い腹痛があり、腰痛もある。月経は正常である。腹診すると、腹部は一体に膨満し、下腹部は特に張っている。腹直筋は下腹部でやや緊張している。胸脇苦清はない。私はこれに桂枝加古薬大黄湯を与えた。これをのみ始めて、2日目、自然便のような気持ちのよい通じがあり、中1日おいて、また気持ちよい通じがあり、その後は1日おきにょい便がでるようになり、腰の痛みもとれ、腹も張らなくなった。しかし薬をやめると、便秘がするので、3ヶ月ほどの間は、毎日、これをのん鵡それからのちは・薬をのまなくてもどうにか通じが自然に出るようになった。

唐太宗・李世民 朱雀